ラビチャ讃歌

1番:君の書き言葉を教えて
・環のスタンプ癖
・ナギの顔文字:-)
・十は写真をよく送りよくぶれる
・モモの顔文字癖
リリース時からラビチャはそこに存在していたので気が付きにくいが、会話を主体とするノベルゲームに、キャラクターの書き言葉が別にあるって結構すごいことだ。同じでもよかったはずなのに。さらにその文体に一回きりでない「癖」があるのがキャラクターとリアルにチャットをしているような感覚を助けている。
さらにナギはラビチャでよく「OH…」って言う→マネージャーにも伝染るとか、一織がスタンプでよくログを流す→他の人もそれを知っているのでスタンプでログを流そうとすると「一織みたいなことをしている」と言われるとか、癖を通して今読んでいるラビチャの外の広がりまで感じさせてくれるところも好きだ。
2番:チャットの表現、諦めないで
・動揺して「途中で送っちゃった!」になるモモ(Re:vale警察)
・複数の視点人物が同一の現象に別々の認識を抱いてそれをマネージャーに話している(警察シリーズ全部、あとメッゾとかオフ高校生とか)
・スタンプでログを流す人々(一織、楽警察、他)
・グループチャットでは送信と受信の時差で話についていけない人が出る(大和SONGS)
警察シリーズ大好き人間みたいになってしまった。事実だけど。複数の人物が同一の事象に別の認識をもつの、完全に叙述ミステリの手口だ。
チャットをソーシャルゲームの中に実装するということにどの程度歴史があるのかわからないが、まぁ私が観測している範囲で書くと電車男、黒子のバスケ二次創作、今は亡きPixivチャットストーリー機能とインターネットや各種アプリから生じた形式の創作みたいな流れがあり、それは普通表現の制約になると思う。例えばラビTVなら黙っている状態を「一織:……」で済ませられるところを、ラビチャでは例えば「紡:一織さん?どうしました?」といった方法で表現しなければいけない。それを制約でなくユニークさと捉えてちゃんと時代のコンテンツとしてチャット形式にすることで生まれる表現と向き合うのは、目新しいことではないけれど立派なことだ。
3番:小鳥遊紡という色を知ったよ
無色ではない小鳥遊紡のことを知りたければラビチャを読むしかない。何しろラビチャの性質上全話に登場して喋っているんだから(VD冬のデートSPの最終話を除く)。
まぁ流石に、元気いっぱいで明るく仕事熱心な女の子といった正当派女性視点人物の印象が180度変わるようなことはない。それでも姉鷺さんと相当仲良くしていたり、ずっと筋トレを頑張っている姿を見られるのはラビチャだけ。
男性アイドルをプロデュースするソーシャルゲームにおいて製作者とユーザーが視点人物に何を描き何を重ねるかは様々で、アイドリッシュセブンの中でさえ八乙女楽から紡への好意の扱い方は転換されたと見ることもできる。ラビチャの中で改めて「小鳥遊さん」と呼ばれるのにはぐっときた。それでも小鳥遊紡はただの透明な視点じゃない。そういう描写がないため私も忘れがちだが、本編でも小鳥遊紡はプロデュースだけではなくライブの演出に関わっているという設定になっているし、三部~五部を見ていると、小鳥遊紡とあの温かい寮の元をアイドル達がいかに飛び立っていくかというのはこれから描かれる気もする。希望的観測を含む。
刮目せよ、小鳥遊紡に。ラビチャで予習をしておけ。
(ラップパート)シルスカ
シルスカラビチャの信者なので延々とシルスカラビチャの話ができるんですがあれこそはキャラの表情が動くラビTVでは到底実装できなかった空気だったと思っておりそもそもその本来覗けないものを覗けるという事象がラビチャでしか実現できないしまたその事象と海辺からホテルの一室を見上げたなびく白いカーテンだけが見えるそういう連想表現つまりラビチャはそこにないものを周囲を埋めることで空白として描けるそういうことです具体的にはあのエンディングの余韻がスマートフォンのその向こうの世界の存在を示しておりところで二次創作って余白を埋める時そこに発生するものなのであの後にあの後の二次創作がばんばん出てきたのは道理って感じなんですけどわかるよノベライズは全部虐殺したかったんだよなその余韻をね情報格差を是正するためにはここまでの徹底的暴力が必要なのかと知って驚いたまぁだからシルスカラビチャはある意味失敗だったんだろうなでもあの時あそこに三ヶ月だけ開いていた秘密の花園があったことは事実だしその後に生まれた衝撃も創作物も消えないし同じストーリーを描いたから同じものが表現できるかといえばそれは表現の為せることを馬鹿にし過ぎなので私はあのリアルタイム感に立ち会えて本当に幸せだったよでもその後に来た人ももう何も恐れることはないよなんと言っても徹底的虐殺だったからさ………………
ラビチャ、ずっとそばにいてね
2022/3/26 一部追記、修正

今年読んだ本五冊

高慢と偏見
多面的に今年面白かった本はぶっちぎりでこれですね。ご高名はかねがね……って感じですけどどういう話か知ってます?私は知らないで読み始めたんですが……。ラブコメです。圧倒的筆力で描かれるラブコメ。読んでる途中で笑っちゃったもん。キングレオの冒険もそうなんですけど、「本格ミステリだと思ったらBLだった!」とか「古典文学だと思ったらラブコメだった!」みたいな驚きに弱いんだよな。まぁ古典文学というカテゴライズはこの場合不適かもしれませんが。
DINER
まぁ当然のごとくダイナーRの雰囲気掴むために読み始めたんですが……それは置いておいてめちゃくちゃおもしろかったな。2018年度エンタメ部門一位ですね。まぁエンタメはかなり読んでるときの精神の調子に左右されるんですけど。でもこういう女男バディモノ(主役は女)好きなんですよ。おまけに動物も出てくる。完璧だな。続編で女が男を助けに行くところまで完璧。
死体と飯の描写が上手い小説はいい小説。そう思いません?
星か獣になる季節
これもアイドル関連の勉強用に……と思って読み始めたら一文一文の文章の圧が強すぎて怖くなってしまった。出来事に対して乗せていい適切な量のエモがあるでしょうが!詩人の書いた小説、こういう風になるのか。そういう意味ではちょっと同人小説っぽいですね。勉強になるな。
性食考
本当に驚いたんですがこのテーマでまとめられた先行文献なかったの……?これは絶対に刺さるオタクいますよ。異類婚姻譚とか贄概念とか神話と童話とかみんな好きだろ。私はナメクジに溶かされるトカゲのところが一番エロいと思ってます。
ゼロ年代の想像力
これの前に動物化するポストモダンを読んで全然共感できねぇ……という前振りがあったので俺達のオタク論という感があり大変よかった。出てくる作品もかなり見たり読んだりしたことがあったので実感として話についていけたのも嬉しかったな。最後で「オタクよ、コミュニケーションを取れ!」みたいなこと言われたのはびっくりしましたが……。放っといてくれ。
ミステリがランクインしなかったな。2019年はエンタメ方面ではSFを履修したいです。今は最後にして最初のアイドル読んでます。アイドルは自己複製ができるので生命体、了解!
あとフランケンシュタイン→批評理論入門→ピグマリオンが面白かったのでこの辺りも勉強したいですね。小説神髄読みます。

ももてんのすすめ

ももてん(モモ+九条天)に関する情報まとめ
【ラビチャ・ぷちなな】
・百日常1話
わざわざ言及するまでもないことですがももてんがデートしている。いきなり飛ばし過ぎじゃないか?
新人マネージャーが最初に出会うモモはどのモモだと思います?日常シリーズです。日常シリーズはすべての基盤、インフラなんですよ。この時点でももてんは勝利している、そういうことです。
・天LD3話
てんてんがRe:valeという箱庭の観測者であるということが明言されます。
・百日和2話
てんてんがその箱庭を開けようとして失敗するが敬愛する先輩の誕生日なので手心を加えてあげており、優しいです。
・天お菓子4話
「どちらの選択肢を選んでもモモの話をする九条天」というユキムーヴメントするてんてんが見られます。
ところでユキとてんてんは同じ顔文字を愛用している^^ここはテストに出ます。
・天プリン4話
ももてん事象に対して古典的ツンデレやってるてんてんが見られる。ユキディスも見られる。入手難易度に見合う高濃度ももてんが突然供給される。怖い。
・天ゴシハロぷちなな
こんな人に気を許した九条天見たことあります!?
・千クリマジ2話
楽と天とはなかなか難攻不落と言った後にそれでも天はモモとは猫カフェに行くなどとぼやいており普通の文脈なら嫉妬する相手はモモのはずなのに何故か突然てんてんに嫉妬するユキが見られ読解が困難。可愛いですね。
・ユキハロウィンパレード2話
モモと天君が似た系統という発言をするユキがいます。可愛い系という意味か……?でも献身の男という意味でも似た系統かもしれない……と考え込んでしまう。
・楽干支5話
モモにお姫様抱っこされるユキとそのとばっちりを食ってお姫様抱っこをされそうになる天というすごい情報がさらっと出てくる。モモにお姫様抱っこされるとさすがにいつもの九条天ではいられないらしい。どういうことですか?
・百雪まつり3話
モモと天と龍之介の三人で猫カフェに行きます。3年をかけた伏線回収。本当に繊細で美しいてんてんから百への感情の一旦に触れられます。ももてんってあるのよ。
・千RabbiTube1話
百と天の行きつけの猫カフェが何故か専用背景で登場。てんてんと猫とのエピソードもあります。
【Twelve Fantasia!】
・バックステージ
ユキも天も動物に例えると長毛の猫などという発言をするモモが見られます。てんてんにユキを重ねる男、怖い。あとお互いの仕事のスタンスを尊敬しあっている会話があり、大変善いです……。
・栃木
天を癒やすためにわざわざTRIGGERとユキ引き連れてアルパカ牧場行くモモが観測できます。
モモとてんてんには動物好きという共通点がありますが(天日和2話等)ユキも結構動物が好きだと思います。これは公式か妄想か忘れました。
・大分
Re:valeと漫才する九条天だ!
・愛媛
酔っぱらいのモモと酔っぱらってない九条天だ!!!
・他共演あり(同じ空気を吸っているという意味です):茨城/群馬/京都/岡山/長崎
【その他】
・Girl’s Style 2017/4
カラー漫画1枚で「一見モモに振り回されているようにも見えるてんてん」「モモには特別に甘えられるてんてん」「結局モモが上手であること」が表現されておりももてんの真髄ですね……。
・Girl’s Style 2018/7
突然表紙に抜擢され突然インタビューがあり突然廃刊になり驚いた。今もなんなのかよくわかっていない。
インタビューで天は意外と笑いの沸点が低いとか言われており「それはどうかな!?!」という気持ちになります。天にユキを重ねるモモだ……。
あと漫画、またモモが上手で可愛いんですよ……。
・魂の波長(IDOLiSH7 Vibrato特典)
before The Radiant Gloryの後日談として九条天とRe:valeの完全すぎる馴れ初めが読めます。本当に完璧。TRIGGERの九条天君がRe:valeの百のこと大好きです。君も読んで世界に勝利しよう!
・ビストロニコイチ クッキング
すごい完璧な天とユキのやり取り。真面目と漫才のマリアージュ。なぜか最終話の告知で天ユキがピックされてるのも笑った。

【二次創作】

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66717302

我田引水で恐縮ですが「ももてんメジャーやんけ!!!」って嬉しくなるので見てください。あとブックマークした人間は全員今すぐももてんを提出してください。
モモ、天、サボテン。こう、要素を抽出しただけで可愛いのわかるもんな。モモはサボテンを枯らす男、わかりますよ。
全部わかっててそれでも付き合ってくれるできた後輩の九条天、かっこいいな……。
あとももてん関係ないですけど単車運転するてんてんいいな。ツーリング行って欲しい。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=59575217(リンク切れ)
頒布終了している同人誌を自慢するという最悪の所業をするので地獄に落ちますがこちら世界最高のももてん同人誌になります。
「成人した天とモモがお酒飲みに行く」っていうあらすじ16文字でもう最高だ……。いつでもモモに対してon your sideの九条天であることだよ。読みたい人がいたら貸すので教えて下さい。それくらい好き。
九条天は甘いものが好き。小道具の使い方が最高!九条天とモモの関係性を語る上で、私はやはり七瀬陸の存在をもう少し考えるべきであると自省した次第です。
本は強さなので出しました。描きたいことしか描いてない。

Re:valeラブコメ論

Re:valeのラブコメらしさはどこにあるのだろう。こう問いかければ、その問い自体に意味があるのかと首を傾げる人もいるかもしれない。何故ならRe:valeが初期から「お笑い芸人のコンビ」のようなイメージで描かれ、コメディの要素を担っていることは制作サイドからも明言されているからだ(都志見 2017)。しかし、この背景はあくまで「コメ」の要素でしかなく、さらにアイドリッシュセブンというユーモラスな作品の中で、殊更Re:valeを際立たせるものとは言えないのではないだろうか。ではその本質を「ラブ」の方に求めればよいかというと、そのような言動も火事の元である。良識あるオタクはそんなことをしてはいけない。ラブは貴方の正義の中にある。そもそもラブコメは果たして「ラブ」と「コメ」の加算からなる用語なのだろうか。私達はラブコメという言葉を用いる時に、「恋愛を扱ったギャグ調の作品」以上の何かを読み取りはしないだろうか。濱野(2011)から引用させてもらおう。
>ここで確認しておきたいのは、ラブコメ作品の構造的特徴である。それはひとことでいえば、主人公とヒロインの間の恋愛関係を、いつまでも無限に先延ばしていく点にある。これはあまりにも当然のことなのだが、ラブコメという物語を続けていくためには、幸せな恋愛関係は最後の最後まで完成させてはならない。
勿論現代においてラブコメをエンターテイメントの一ジャンルとして見た時に、それが含む作品は広義に渡っており、必ずしもこれに当てはまるラブコメが全てではないという反論もあるだろう。しかし、ラブコメの笑いがどこから生まれるかと考えると、なんらかのゴール(恋愛の成就なりセックスなり)へ到達しそうで到達しない、その読者の認識と状況の落差が笑いを生み出すと考えられる。この「『コメ』による『ラブ』の遅延」(日高 2016、以下同)はある程度ラブコメの本質的な性質だと捉えてもよいだろう。Re:valeとラブコメの接点は寧ろこの「遅延」にあると言えるのではないだろうか。
Re:valeは成長しない。
二部で展開された、Re:valeが根本的に抱えるファンとアイドルの非対称性という問題はRe:valeが今の形で続いていく以上解決策はなく、モモが自らの悩みや苦しみと決別できないことはSILVER SKY 特典ラビチャにおいてはっきりと述べられている。Re:valeにおいてループ構造がキーワードであることはモチーフを持ち出すまでもなく理解できることである。同じデュオでも、MEZZO”が物語の中で関係を進展させていくこととは対象的だ。
Re:valeにこのような立ち位置が与えられているのは、アイドリッシュセブンという作品からの要請でもある。日高はラブコメが「コメ」による「ラブ」の遅延を求める要因として、月刊誌から週刊誌への移行や連載の長期化といった、作品の外部からの要請を挙げている。これはまさしく二部において完結したRe:valeの関係性が三部において繰り返し、延長、遅延されることに相当する。アイドリッシュセブンは、基本的にはIDOLiSH7とマネージャーの成長譚である。その際、二部からトップアイドルとして君臨したRe:valeは、作品内の公的な立ち位置として相対的には「大人」であり、そこから成長し得ないのだ(まだ数字でいたい 2017)。
これは三部において、IDOLiSH7と同年代のグループであるTRIGGERが社会の圧力と戦ったことと対比すると理解しやすいかもしれない。日高はラブコメとは一線を画す用語の一つとして、「ロマン」という言葉を挙げ、「社会や歴史といった大状況に翻弄されるドラマ性」と特徴づけており、この中では「『恋愛』が描かれる場合もコメディ調ではなく大真面目に「真実の愛」や「運命の愛」といったものが主題化される」と述べている。これになぞらえれば、TRIGGERの戦いこそロマンであり、そこではTRIGGERのメンバー同士の、あるいはTRIGGERとファンとの愛は前へと進んでいく。一方のRe:valeはどうか。三部第20章で示されたのはお互いのエゴのぶつかり合いである。 TRIGGERの戦いは公的なもの、Re:valeの戦いは私的なものなのだ。
しかしこの繰り返し、前に進まない構造にこそRe:valeとラブコメの親和性がある。アイドリッシュセブンにはラブもコメも数あれど、「コメによるラブの『遅延』」が成立しているのはRe:valeだと宣言することは、決して贔屓目ではないだろう。
これらはラブコメ、あるいはRe:valeが軽い感情を扱っているということは決して意味しない。ラブコメにおいて「ドラマティックな悲劇性や陰惨な情念」が「むしろそれらはセンチメンタリズムの系譜として温存され、少女マンガの主要な構成要素」となったのと同様に(日高)、Re:valeにおいても重たい情念は構成要素としてそこにある。特に三周年特別ストーリーではそれが顕著に表れている。このストーリーは作中で大神万理らが言うように「実質こけら落とし」、つまり二部のシリアスな要素の集大成であったこけら落としのセルフオマージュである。しかし、モモの嫉妬や互いの相互不理解という構成要素はそのままに、極めて明るく演じ直されているのだ。
シリアスな感情を抱えたままそれでもなお、それを笑いにまで昇華させるポテンシャル。それこそがラブコメの絶対王者、Re:valeの真の実力と言うべきものなのである。
参考文献
1 都志見文太インタビュー『spoon.2Di』第23巻、2017年
2 濱野智史「ビデオボーイ、テレフォンガール:メディア論から『電影少女』を読む」桂正和『桂正和 桂特録』集英社、2011年、p.68 参考URL
3 日高利泰「ラブコメの条件―用語法と概念の成立に関わる歴史的考察―」『マンガ研究』第22号、2016年
4 まだ数字でいたい「いい大人ですので。」Pixiv、2017年 参考URL

大宮の醜聞のこと

いや本当に論語君今軟禁されているから最終章「最後の事件」にしか出てこないと思ってた。完全に油断しており冒頭で死んだ。論語君関連の話は後ろに少しまとめました……
キングレオ論語君がはっきりと「人嫌い」と明記されるの……そうなんだろうけど……来るものがあるよな……
「他人様から感謝されるようなことだけはしない」っていうポリシーは一致したのにプルミエールとは運命になれなかった論語君……
公社、メディアミックス企画めちゃくちゃ推してくるな!?現実世界への伏線?
まともなこと言うと、大河が自分の小説どころかキングレオシリーズも含めて文章が書けない環境にどんどん追い込まれて公社にいる価値がなくなるという伏線なのかもしれない。考えたら大河の会社員から作家っていう境遇って円居挽の経歴なぞってるのか
ミブロー湯、テルマー湯のなんらかのパロディでしょうがわかりません、胎界主か喧嘩稼業かそれ以外か
本当にKNL湯けむり純情編やりやがった
雹平!久しぶり!
勤め先、宮内庁……?天皇お抱えの探偵組織があるの……?ルヴォワールの世界の青蓮院みたいなポジか……?
散々匂わされてきた天親分家本家の会話がここまでシリーズが来てやっと出てきたの感慨深いな……。本当に従兄弟同士なんだな……。天親一家の話もっとください!小学生の天親獅子丸が天親四兄弟でめちゃくちゃやって最初の事件を解決するの女オタクは絶対見たい!サービス精神に溢れた今の挽ならやってくれます@Pの密室
「僕らの仲だからいいんだよ?」えっち!!!お前は重雷装巡洋艦木曾改二か!
今出川の雹平初登場確認してたら夏なのに黒い外套着てるっていう記述出てきて叫んでしまった……お前……。ルヴォの天親関連の伏線は拾い損ねてるものが多く、頻繁に驚いている……
大河が年上のお姉さんに振り回されてるのめちゃくちゃわかるな!?
聡明かつ奔放、レオ様とキャラ被っとるやんけ、それは獅子丸だって不愉快だよな、わかるよ
えっつまり逆説的に獅子丸は大河より年下であることが確定した!?なるほど~~~!
獅子丸の言う「オレの世界」いまいちピンと来ないんだけど……胎界主……そっすか……まぁ生きてるうちには読むリストに加えとくね……
獅子丸の口癖「無害化」←好き
「朱に交われば」……ルージュ……ウッ……
大河、公社でそこそこ稼いでるだろうに学生時代の家に住んでるのかよ。狭くないの……?
獅子丸、一人で帰してたら家で残業したかもしれない大河を休ませるために着いてきた可能性もあり……優しい……(オタク深読み)まぁ結局大河は漫喫で仕事する羽目になっているのですが……
いや不法侵入には動じろよ
税所密香、どう見ても大河を誘惑するためにそういう格好をしているわけだが大河はいつのまにそんな鈍感系主人公みたいな属性を身に着けたのか……と思ったけどイオちゃん周りのごたごたでも結構そうでしたね、今回はイオちゃんに会えなくて寂しかった、いや作品のカラーからして似つかわしくないのはわかっているのですがイオちゃんと獅子丸がばたばたやってるの好きなので
獅子丸、普通に「大河を傷つけたこと」に対して怒っており、すごい(すごい)
同居時代のオタクだからわかってしまうのですが「なあ、今からでもウチに引っ越さないか?」って言い方、絶対これまでに同居誘ったことあるんですよ!!!待って!いや本当に!これまでに引っ越す提案をしていなければ「今からウチに引っ越さないか?」って言い方になるはずじゃん!!!この、頭の「なあ」が与える印象も裏付けてるでしょ?「(これまでもこの件についてオレは度々提案してきたが、)なあ、今からでも(遅くないから)ウチに引っ越さないか?」なんですよ!そうだろ?そうです、そうだよなぁ……。
大河の家の鍵を交換しなかったのが獅子丸のミスになるの面白すぎるな……。「こんな学生が住むようなセキュリティの家はやめて引っ越せ。なんならオレのマンションの部屋を分けてやる」って会話ありました。あったな~。この前読んだわ。
と思って読んでいたら大河の家はオートロック式という記述を冒険から見つけました、無念です
「もしかしてお前、密香さんのことが好きだったんじゃないのか?」とか言う大河、鈍感ムーブがすごい、この鈍感語り手がすごい2018
百万遍のパチンコ屋が潰れたの冒険刊行以降の出来事だったと思うのであっ作中で現代と同じ時が流れている……続編が読める奇跡……ありがとうFGO……と思ってまた感慨に耽ってしまった(違ってたらごめん)
獅子丸が「番」って言葉使うのかわいくないですか?鳥か?語彙が可愛く頭のいい男は最高
策略の中とは言え獅子丸が大河に一生助手をやってくれって言ったの結構驚いたのですが、どうした?冒険では夢のためなら助手やめてもいいって言ってくれたじゃんか。獅子丸が探偵業に対して自由な立場でいることが大河が夢を追う前提条件なのか……?獅子丸、あくまで探偵は仕事であってそこまで執着ないもんな……。逆に言うと別れの時(これは数話後にくることが確定している……)獅子丸もまた探偵を辞めることになるのかもしれない……?
「この国に対するなんらかのテロを画策している可能性もあるな」「いや、それはちょっと飛躍しすぎじゃないか?」ハイロー以後円居挽やんけ!(「証拠はないがあの女ならやりかねない」)
獅子丸雹平めっちゃ他人行儀だね!?この兄弟弟普段どんな会話してるの?全然想像つかん……。やっぱりこっちの世界でも大河と獅子丸がペアで、雹平は寅彦と過ごしてたのかな……。
「雹平……いくら弟でも心ある人間なら口にすべきでない言葉がある」←かわいい
経費でラブホ代落とされる大河、ハニートラップ仕掛ける役割か?
「押しが弱いのはお前の美徳だ、大河」←隙きあらば助手を褒める探偵、かわいい
獅子丸、普通に大河の才能を評価しているところが可愛いよ……
「トレースできなくなっているようだ」っていう物言いも冒険既出だけど、なんかやっぱり獅子丸の喋り方特徴的だな、ゲーマーだからこういう語彙がでてくるのか?
「違う!」←癇癪を起こしており、かわいい
円居挽の作品ってあんまり性の匂いしないんだよな(c.f.「その夜、○○と寝た」)。ジュブナイル的な印象があった中でベッドシーン(未遂)ぶちこまれたので結構びびった。でも確かに税所密香、ルヴォワールでも青田刈りとか言ってるからそういうキャラクタなんだろうな……。
なんかここ会話が生々しいよぉ、R-18です……
「獅子丸の体はもう獅子丸一人のものじゃないんだ。」あざとい、流石にあざとい。
獅子丸の反対理由がウェットなのに対して大河がビジネスライクでドライすぎる……
ごめん男男女感情の専門家じゃないので3Pの下り笑ってしまった人間なんだけど男男女、男男元カノという他にも探偵助手犯人の3Pという取り方もできますよね?だからなんだ?すいません言ってみたかっただけ
でも3Pの下り笑える人間もいるというバランス感覚が絶妙じゃないですか?ちょっとくどいか?そうかもしれない
大宮の醜聞、探偵役は完全に大河なんだよな……手前で獅子丸が予告していたことではあるけど……回想一作目から不穏ですね……獅子丸の探偵性とは……
亡くなった母と同じ病、落龍疫だったりします?
アドレナリンは別に匂わないだろ、というのとガラス越しにも作用する探偵への嗅覚が覚醒し始めた論語君、神様みがあっていい
熱っぽい瞳なに?論獅子ありますか?もうそれでいです……
大河の「1を10とか100にする能力」が一人の女を救った話だった……
今回ミステリとしては一応ワイダニット分類なのかな?と思うのですが大きなトリックはなく(いやボヘミアの醜聞からしてそこまで大きな謎は取り扱ってないが)、動機自体は円居挽作品に連なる既出のものであったということでそこはちょっと不満だったな……。キングレオシリーズの「本格ミステリだと思ったらBLだった!?」というサプライズ感が好きなので……。でもしかするとあんまりミステリに寄りすぎるとネタバレを気にする読者により拡散に支障が出るのではという円居挽の社会実験に関する戦略だった可能性もあり、まぁでもこの点は二話以降に期待したいですね。
人類の皆さんお疲れ様でした、二ヶ月後も頑張ろうね



~以下は城坂論語三昧真火担の話です~

今回の論語君の行動って傍から見るとちょっと矛盾してると思うんだよ。冒頭では獅子丸にどうしてもプルミエールの正体を暴きたいと言いながら(自分からそれが果たされればまっとうに生きるという条件も持ち出している)結局は獅子丸からの提案を断っている……。しかもこれはいつか自分で解く問題だからみたいな前向きな理由ですらなく、そもそもプルミエールの正体を暴くこと自体を諦めている……(税所密香の寿命が長くないのだとすればここで情報を捨てたからにはプルミエールとは本当に二度と再会できなさそう、あまりする気もなさそう)。そもそもルヴォワールの世界とは冒頭から齟齬があり、もう会えないのならそれでも構わないから自分のところにきた理由が知りたい、って、既に再会自体は二の次なんだよな。
なんでそうなったかというと獅子丸がプルミエールの正体を暴くかどうか確証がなかったと考えるとすっきりして、獅子丸自身も「絶対に再会できないと思っていた幻の女の正体を知ってしまう」って言っている。それでいざ獅子丸がプルミエールを捕らえて、キングレオとの再戦とプルミエールとの再会を天秤にかけられてしまうと、どうしてもプルミエールはキングレオに正体を暴かれてしまった女になっちゃうんだよな……。これ「二人を争わせて勝ったほうを好きになる」理論じゃん……。陽虎ちゃん流石ですね。論語君は約束を違えて獅子丸に「格下」扱いにされるのを嫌がったけど、プルミエールがキングレオに捕まるようならキングレオの方が上だったと判断しているわけで、論語君がしているのも格付けなんだよな。獅子丸は手形をもって論語君に会いに行く予定だったけど、それがなくてもキングレオがこれっぽっちの時間で正体を掴んだという事実で十分プルミエールは貶められているんだよ……。論語君にとってルージュ(撫子)はルージュ(落花)に置換不可能な存在だったんだけど、プルミエールはキングレオに上位置換が可能だったんだよな……(別にキングレオも唯一の存在ではないが……)。
冒険の時点でキングレオ線での論語君の女は撫子ちゃんじゃないといいなと思っていたので(撫子ちゃんだったら悲しすぎるから)そこはいいんだけど、そもそもその女の立ち位置が違うんだよな……。本当にこの論語君には何もないんだ……。間違ったことなんて何もしてないのに……。でも逆なんだろうな。キングレオの世界が駄目だったんじゃなくて、ルヴォワールの世界で起こったことが城坂論語の身に降り掛かった最大の幸運だったんだろうな。論語君は目が見えない状態で年上女と出会うと幸福になれない星の下に生まれているので。
でもあのさーこれは完全に私的感情なのですが、誰かの記憶の中に残り続けるっていうのがルヴォワール含めて円居挽の作品のテーマなのはそうなんですけど、失踪という形でそれを成し遂げようとするのって卑怯じゃない?だから獅子丸の最後の感情の吐露がすごく共感できて……。へらへらしている大河はなんなんだよ?お前の元カノじゃないのか?ルヴォワール線の論語君を見習ってくれ。普通に私情で税所密香のことが憎い……。しかも残りたい誰かの心が特定個人でなくていいとろこもむかつく……。論語君が心を寄せたことも再会さえも諦めて欲した「ぼくの前に現れた理由」が都市伝説への踏み台として扱わていれるのが腹立つ……。こんな女の手管に引っかかってしまって論語君が可哀想だ……。こんな女に救われなくてよかった……。もういいよ、神様におなり……。
いや実際終盤の論語君ほとんど神様として覚醒してましたね……。「テーマが見えそうなんです」って……言い方……。眠れる神様の仔を起こしてしまっている……。
城坂論語という概念にとって「あの女」は唯一の弱点だったのですがそれを失ったのでキングレオの城坂論語は「完璧」になってしまいましたね。おめでとうございます。一方で大河は獅子丸のこと完璧な探偵だと思っているのかもしれないが、他ならぬ獅子丸が冒険のラストで「探偵は一人で完璧になるわけじゃない」と言っており、獅子丸の弱点はそこにあるんだよな……。論語君が神様になり心配事がなくなった今、城坂論語三昧真火担としてはどのように別れが構成されるのか心置きなく楽しみにできますね。

おわり。