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  • 涙の数だけ強くなれない 2026/02/10

    図書館に向かっててくてくと歩いていたら、ふと今や自分の世界はアカデミックな世界とは最早接続されることはないのだ、巨人の肩からはふり落とされてしまったのだということを考えて泣けてきた。あらあら。周りに人もいないので涙が流れるに任せていたのだが、図書館の入口の鏡で己を確認してみるとまあまあしっかり酷い顔である。顔を洗って眼鏡も拭かないと。眼鏡をかけたまま泣くとレンズが内側から汚れてテカるのだ。知っていたかな? 私にしてみればよくある事なので普段は客観的に姿を確認することすらしないのだが、やはり成人の目玉から体液が漏れていると結構ヒくな。
    実際、そこそこ頻繁に人と話しているのに途中で涙が溢れてきて、相手をギョッとさせてしまうのだった。その度に、そこまで驚かなくても……と思っていたが、これはすみません、改めて確認しましたが、ドン引きです。

    涙腺が弱いのだった。
    これは「涙脆い」とは違うと思っている。「涙脆い」を岩波国語辞典から引くとこうだからだ。

    全然違う。感じ入って泣いている訳ではない。図解するとこうだ。

    ニューロンが信号を感知→涙腺が刺激を受ける→涙の分泌
       ↑涙脆い       ↑涙腺が弱い

    感情が大きく動いている訳ではないのに涙が出てしまうのである。無論科学的にはニューロンが受ける信号の大きさと涙の排出量を関数化しその形状を比較する必要がある訳なので、主観だが。自称クールなのだ。信じてほしい。
    ドン引き、失礼、心配してくれる相手の心の動きもわかる。これほどの大量たる涙の分泌という変数なのだから、逆関数を当てれば、私が相当量の感情を動かしているとシミュレートされる。つまりこれは人の心に備わる同情という機能だ。
    しかし泣きじゃくる相手が3歳児ならばどうだ。よくあることと否されてしまうこともあるだろう。つまりこの関数には成人、女性、といったパラメータが暗黙的に加わっているのである。本来は個人差というパラメータで表現されるべきではあるのだが、それを赤の他人がモデルに組み込むことは叶わないため、外観から推察しやすいパラメータで代替えされているのである。ところが私のパラメータは外れ値なので、皆をびっくりさせてしまうのであった。皆がびっくりしている様を、私という器をコントロールすることに失敗した一回り小さな私が内からクールに眺めているのであった。貴方の涙と私の涙の価値は違うから、そんなに心配してくれなくて構わないのだが……と。ちなみに身体のアクションとして涙の排出はしているので声は震えておりまともな発声はできない。

    いつからこのパラメータが世の平均と乖離するようになってしまったかはわからないのだが、少なくとも10年前から涙腺が弱い旨のツイートがある。

    誤解を招くこの病を表現するため長年苦節があったのだが、図書館からの帰り道にはたとよい例えに辿り着いた。アルコールである。酒を摂取すると顔が赤くなって、やたらと周りに心配されるが「大丈夫なんだよ、これ体質ですぐ赤くなっちゃうだけ。酔ってないんだよ」って言う人がいる。あれなんだ。まぁその人が実際に酩酊状態にあるかどうかは外からはわからないのだが。もしかすると内からも。

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  • タッグマッチ勉強 2026/02/03

    適宜加筆
    以下、コンビ=自分と組んでいる相手

    基本

    • ウマオカありMリーグルール。+50/+10/-10/-30
    • 1半荘1時間くらいはありそうだが、親連荘が発生して局が長引くと時間内に打ちきれない可能性があるのに注意
    • 同巡内フリテンは自分が打牌しないと解消しない
    • 相手チームとコンビがリーチ合戦になったとき、コンビが愚形なら刺して協力が必要になるケースがある

    順位点

    • 自分が小さなトップだった時、コンビが大体10000点以下のラス(-50)に沈むと着順が相殺される
    • トップ役がどちらか決まるまでは普通にコンビから和了っていい
    • Mリーグルールのトップ終了者の平均持ち点は40000点。コンビがこの点数付近に来たらアシスト役に専念する
    • アシスト役はトップ役から着順を変えるような高打点はリーチ後でも見逃す
    • トップ役は着順を変えないならばアシスト役からいくら和了ってもいい。例えばアシスト役がラスの時など(自チーム同士のやり取りはプラマイ0)
    • 自チームがトップ目になったら副露・役あり闇テンが有効になるケースが多い
    • 自チームがトップにいる、などの有利なポイント状況の場合は、着順を変えない自チーム同士の振り込みあいで局を回してよい
    • 逆に言うと自チームが有利な親番ならツモ・直撃で素点を伸ばしたい

    素点

    • (素点の重要性は低いがせっかく書いたので残しておく……)
    • ロンでもツモでも相手チームが払った分が自チームの収入。自チーム同士のやり取りはプラマイゼロ
    • 相手チーム直撃は和了点数分の収入、ツモは自分が子なら和了点数の1/2、親なら2/3が収入
    • 自分の親番はまっすぐリーチをかけてツモる。大体普通の進行でいい
    • コンビの親番は以下のようなルート
      • 満貫より上クラスのツモ
        • リーチをかけて、親からは和了らず相手チームを降ろして親の攻撃を待つこともOK
      • 染め手など親の副露手へのアシスト
      • 相手チームの攻撃があれば躱し手が有効。自チームから和了るのもOKのケースが多い
      • テンパイ料を取る
      • 親のリーチ後
        • 高打点ならそのまま押してツモ・直撃を狙ってもいい(ツープラトン)が、相手チームに安全牌を切り開くことにもなる
        • 自分が低打点で相手チームの反撃がないならツモらず連荘期待
      • なるべく連荘をしてもらえるよう立ち回る

    チャート

    ※基本方針のみ記載

    再生リスト

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  • 2026年の目標 2026/01/29

    1ヶ月に2回ほど夜ご飯をお外で食べる

    これにします

    こういう持病を患っているのですが、最近お昼ご飯とバーに行くことに成功しており、改善の兆しが見られるゆえ。


    • 1/11:最高位戦フェスの帰り。牛すじとごぼ天と魚を食べたら何も入らなくなっちゃった。うどんを食べようと思って入ったのに。
    • 1/21:ザンギョーのため夜ご飯食べようと思ったらご飯がなかったのでちょい飲みセットを注文することになった
    • 1/24:麻雀で遠方行った帰り。駅近にかなりよきな佇まいの居酒屋があったので即入店した。ちゃんと反省を活かし蕎麦を中心に据えて下仁田ネギを添えるプランに成功した。お通しがでなかったこをと指摘できた……。

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  • 2026/01/29

    庭の話の話の続き。
    誰もが生活のどこかで創作的行動があると仮定する。例えばオタク間であれば私がシェフとして振る舞うメインディッシュを誰かがおやつとして嗜む(この語彙って一般的ですか?)こともある。コミケには参加者しかいないってやつ。
    アイドル的職業による「応援してください」というセリフがあるが、アイドル側が特別な人間である理由は何もなく、ファンの側も応援を求めることができるシーンが存在するということだ。それは「生きていて偉い」などという曖昧な応援ではなく。
    麻雀プロだって小説を書いている……。

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  • 全然ウケてない 2026/01/18

    もともと精神の一部を占めていたなにか僕の将来に対する唯ぼんやりした不安が大きくなり、秋頃からぷつぷつと「資本主義が悪い、私は資本主義に向いてない」と酒の場でのたまっている。
    「私はこんなに素晴らしい人間なんだから社会が私を養うべきなんだよなぁ!?」と言うと、だいたい大真面目に「確かにそうだねぇ」と返される。
    ツッコんでくれよ、そこは。

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  • 雀荘訪問記(Go22)  2026/01/12

    今日はタンヤオへの執着がテーマみたいな1日だった。

    • 12336p34r5799s113m:1p1枚切れ。一盃口+和了りやすさvs枚数、欲しい1pが1切れってことで6pを残した
    • (親・1mドラ)113r579m79p359s中發東:ドラドラ赤なので手役をつけたい。生牌の役牌vs789の三色。木原さんは役牌はそのものを引くしかない1種受けだけど9sは78を引ける2種受けだから9s残しとのこと
    • (親・1mドラ5巡目)113r579m79p345s東東:愚形残りだが東以外どこから鳴いていく?東の出を悪くするところは鳴きにくい。357mの部分からなら捌いていきたい
    • 11mr57p9345s(ポン)東東東(チー)34r5m:カン8pとカン6pの選択だがよほど場況がよくなければシンプルに12000→18000のルートを取りたい。789で鳴いている上家にも注意
    • (ドラ1p3枚切れ)233r590pr567m6s發白白白:1p3切れにつき混一色にできなさそう。發切って6sへのくっつきルートは残したい。鳴きたいのは4pのみです
    • (ドラ1p3枚切れ・1段目)233r590pr567m6s白白白白:元気に暗槓!
    • 985s1p北6mのリーチにベタオリ。2枚持ち2s。135sの固定は早すぎるのでかなり通せそう
    • (ドラ2m)127m345668s5r5889p:7m切っても先制できなさそう~~~ということでここで9p切りでタンヤオかドラ使いのどちらかを確定させる
    • (中ドラ)33m4r557p566899s中中:七対子と天秤にしたい。7sは受かるので打8s
    • 「字牌の筋」はテキトーに見えていい言葉。初打が字牌だと字牌待ちになる確率が明瞭に下がる
    • (南家)2266799m346p248s南:ダブ南はまだ残したい。まぁ8s切りは許されそう
    • (2着目と20000点離した南3親)13m226s2679p89m南發:和了れない。もはや6sとか切っていい
    • (オーラス)4r568s244r56789m6p:3mチーしてタンヤオへ。一気通貫じゃない
    • (オーラス)4r56s4r567788m(チー)234m:5mを567mチーして食い延ばす。4567があることを意識
    • (オーラス)トップ目。ドラ發。自分だけ条件がないのだからドラから切り飛ばす選択肢もある
    • 5r5m4569p34569s西發東:9sは打点の種だから初打は字牌で。一気通貫の種を見逃しがちなので気をつける
    • 355r5m3456p233456s:147sにやや不安がある(5枚切れ)なので固定せず3m切り
    • 東1、25p待ち5200だが目に見えて残り2枚。ダマ。
    • タンヤオ一盃口ドラドラ47m待ち、7巡目。東2だが8000ビハインドなので元気にリーチしてもよい(和了れなかったけど、リーチしてもいいよって、言われた……)
    • 112456p45679s367m:2pvs3m、2pは3pが大当たりだが3pしかない。3mの24m受けに期待したい
    • (5巡目)11456p45679s567m:9s切り聴牌戻し、三色変化期待のトリダマ、即リーチ、まぁどれもある
    • (ドラ2s)北北11256s99p77m發白:ポンは北が一番しづらい……ドラが出ていく聴牌は取りたくないのでかなり七対子に寄せたい
    • リーチに対して自摸切りリーチの親にどう対応する?→自摸切りだったから現物待ちじゃないんじゃない?
    • リーチに生牌發を押したせいでドラ単騎でテンパってしまい自摸切り親リーチと戦わなきゃいけなくなった
    • 1144r5p4r5s8s38m白白發中:發中の重なりをしつこく見て満貫を狙いたい。打8s。ここ反省。前も言われたな~これ~
    • 11244r5p4r5s發發中(ポン)白:3pチーを12でチーしたら何切るんですか?つまり3pが2回引ける時しか機能しない。1切れの中をまだまだ残したい!
    • 338p68s24778m北南南:ビハインド状況。形も良くないし南は鳴けない……
    • 133r5p68s246778m南南:これでとおおおお~~くにいつかの南落としを見て進行する。打1p(よく見たら他に切るものあんまなかった)
    • 33r5p678s456678m南南:カンチャンvsシャンポンは2枚差。点数も確定で高くなるカン4pで勝負
    • (ドラ4m)2226m12234588s67p:36s受けは嬉しくない。タンヤオに固定する1s切り。これは今日の成果が出てうまく打てた
    • (ドラ7s)445789m4799s3677p:ドラ7sを使いたいから67pを固定しまうと4m側の36mが受からなくなる。3p切りで良さそう
    • (オーラス)700-1300条件。89m55789p7788s南南。1枚目の南は鳴けない。789を作りたいが9sが3切れに……。赤5pポンは南ツモで点パネ条件なのでポン。
    • (オーラス)700-1300条件。557889p77788s南南。これで全部ポン。対対和のみでも点パネが見えるので七対子でなく8pさえポン。やりがいあるオーラスだった……。

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  • 2026/01/12

    居酒屋の肴は1人で食べるには量が多すぎるということに気がついた。
    そうじゃん!!!

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  • 2025年見た読んだ遊んだ諸々 2025/12/29

    過去のもの→bioにリンクがあるでよ
    今年は一部抜粋で。

    ゲーム

    • 都市伝説解体センター
    • Fate stay/night
    • Needy Girl Overdose

    どでかく都市伝説解体センター(3周)がありつつもFateとかニディガとかずっと気になってたゲームができてよかった。

    • 麻雀

    一応麻雀歴5年目なのだがこれまでの1年で一番たくさん麻雀を打った!成績の目標は立てないことにしているからこそ、ずっと目標にしていた1日2半荘が達成できたのがすごく嬉しい。

    東風半荘合計(半荘相当)
    2021年375371.5
    2022年7446439.5
    2023年463435666.5
    2024年513220476.5
    2025年799333732.5

    最近の課題

    • 点数状況でリーチ判断を変えること
    • 複数から副露が入った局面の判断
    • 受け入れがすぐにわからないことがある

    一方で見る雀活動やイベント参加は、会ってみたいプロに会えて若干落ち着いた感がある。OneGame以外で月1くらいはどこかに行きたいような……。

    アニメ・映画

    • 国宝
    • さらば、わが愛 覇王別姫

    違うんだ、私は別に国宝が嫌いなわけじゃないだ。ただその後に国宝の監督が憧れた映画がさらばわが愛だと聞いて見ちゃうと、ちょっと、あまりにも、さらばわが愛が傑作すぎて……。
    でも流行った映画を見たことでいろんな人の感想を聞けて俺と違うかも~と思えたのはいい体験だった。結局映像美よりね、物語の構造なんですよ。私って人間は。

    • 羅小黒戦記(Webアニメ→映画1→映画2)

    1が公開された時、刷り込み性癖に刺さりそうなのに乗り遅れた~と思ったけど、ちょうど最近Webアニメシリーズに吹き替えが出たのでよかった。それによってWebアニメを先に履修した私と映画1の師匠弟子にハマっている世間で刷り込み体験に差が出てしまってかなり面白いことになっています。もっと真剣に刷り込みのこと考えるべき時が来たのかも……。

    漫画

    ラーメン発見伝が本当によかった……。どうしよ~さすがに再も追いかけようかな……。
    あれっ寄生獣も今年か。寄生獣はおねショタですって主張して友人全員に違うって言われてます。

    小説

    • 24人のビリー・ミリガン

    都市伝説解体センター絡みで手を付けたけど本当に面白かった……。俺はダニエル・キイスのオタクか???いやダニエル・キイスの取材力もすごいけど、これが実話だったというのも、ここからフィクション・社会の多重人格ブームが始まっているというのも凄みがあった。都市伝説解体センターは勿論だが、自分がこれまで通ってきた解離性同一性障害創作のこととか、いろいろ考えてしまったよ。

    • 姑獲鳥の夏

    国内ミステリオタクヅラしておいて百鬼夜行シリーズ実は未読だったので少し齧りました。小説としての完全な実力を突きつけられてる。

    • シガレット、蜘蛛女のキス

    引き続き実験小説をちみちみ読んでいます。この2作は特に実験的な側面を持ちつつもキャラクター小説的な面があると思っており、興味深かった。

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  • ろしゃおへい2感想 2025/12/15

    姉弟子という存在がとても好きであるためうーーーん嬉しいっとなった。ルーイエかわいいかっこいい強くて優しくてサイコー。手を後ろに組む癖と無愛想なところはムゲン一門の癖なのかよ。似てるって言われてやめてよあんな奴って答えるのカワイイ師匠弟子すぎる。キーッ。あとルーイエにも今や弟子がいるのが師匠弟子やりたすぎて凄いなぁ。

    まさか無限が師匠や家族を殺して孤児を拾うNTR趣味があったとはね。なーにがシャオヘイには私しかいないですか。もうルーイエとシャオヘイを拾ったシチュエーションが隠す気もなく全く同じでビビるわ。シャオヘイにもお前が最後の弟子♡って言ってる訳!?サイテー!シャオヘイが旅立ったらゼッテー次の金属弟子拾うだろ。なんなんだよ。師匠弟子萌えと刷り込み趣味に真剣に向き合わなきゃいけない映画すぎるだろ。
    だってさぁ!ルーイエはムゲンにアイスを買ってもらった時代なんてなかったんだから願望にせよなんにせよ最後のシーンは幻想ってことじゃん!?それはもう完全に記憶の捏造じゃんNTRですよね!?刷り込み否定映画か!?価値観をアップデートしていくということは刷り込みを打ち砕くことですという信念映画なのか!?

    シャオヘイルーイエが頑張って黒幕と戦ってるのに師匠が哪吒とイチャイチャ身内バトルやってるのかなりウケた。そんなことしている場合じゃないだろうが!一級執行人があの人数攻め込んだらマジで人間vs妖精の全面戦争になっちゃうってことなのかな?結局攻め込みはしたんですけど……。いいのかな……見守ってるだけなら……。

    ふふ……封神演義由来ですけど、やっぱり哪吒って皆かわいい……存在のデザインが可愛いもんな……。安能務のも可愛かったしね……。てか藤崎版がこれの漫画化か……。
    ムゲンが哪吒だと間違われてるの、人間出身のムゲン側だったらこの場で俺達皆殺しにするわけない……よね……?みたいなあれなのか。

    シャオヘイがちゃんと成長していっているというのはその通りなんだが、それでもシャオヘイはまだ己の中に善悪の基準も、それらを併せのむ価値観ももたない子供なのだなぁと思うと映画1マジで強烈映画だな……。師匠についていくという未来は選べたけど妖精と人間の和平はシャオヘイには望むことしかできないよぉ。8歳の子供に無茶言うなよぉ。でもあれだな、これは正しさの話をしていい映画っぽいな。舐めてました。すいません。

    そういえば師匠に使うなと言われていた空間系能力を解き放った罰(物語的な意味で)、特になかったな……。

    無限と阿根、似てません……?字面と、飄々としているところが。き、気が付きたくなかった。

    一番好きなキャラを発表します。ヘイシュ♫

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  • 庭の話の話 2025/12/04

    庭の話の話

    宇野常寛「庭の話」読んだ。共同体の中で安直に得られる承認欲求を越えて、構成していくあるべき場(=庭)とは何か探求をしていくという話。庭とは自分ではどうしようもできないものと関わる場所、何をしたかでは評価(承認)されない場所、孤独な己を一部公に開示する場所、とのこと。ただし、既に庭が現実に存在するという話はしていなくて、庭を一部実現している例として、コインランドリーに付随するカフェ、福祉施設、特異な形式の会社などが登場する。

    宇野さんの著書の初読は「ゼロ年代の想像力」だった。先に読んだ「動物化するポストモダン」に対して、「ゼロ年代の想像力」はかなりオタク的に覚えのあるところが多かったので(年代が主要因だろうけれど)よく覚えている。「庭の話」でも、庭の中で浪費に失敗し傷つき変容する例として、スラムダンクの二次創作をやる腐女子の例が出てくる。そのパートの筆致が壮絶で、原作に「傷つく」姿は個人的にも共感できた。だからこそ、現実世界に化現する庭の例として即売会が出てこないのはやや不自然にさえ見えた。自分ではどうしようもない原作と関わり傷つき、その場にいるなあと思い(例えば敵対カプが隣のスペースに)、そこに孤独な己を同人誌として叩きつける場、庭そのものじゃん。

    クリエイティブなんかじゃない

    まあ、人類皆が架空の物語に対して二次創作したいという欲望なんか持っていないし、そんな世界はちょっとキモいというのはその通り。「庭の話」冒頭でも、人は誰しも世に問いたい思想やアイディアがある訳ではない(ので、手軽な承認を得られる手段として例えば極右、極左のコミニティに属して「賛同」を示す)という話が出てくる。

    でも、人類皆同人誌を作らないけど、創作はするじゃん、と思う。私が今月作ったものは以下。

    • 同人誌(世界で一番いい本)
    • ペーパー(世界で一番いい無配)
    • 指導教官が教授に昇進したのでお祝いのビデオレター(指導教官が「なにか」にいっちゃったため報道番組にインタビューされる関係者風)
    • エッセイ漫画3本(興が乗ったの制作時間2時間くらいのラフなものをいっぱい描いた)
    • ブログ記事(随筆・随筆・麻雀勉強のメモ・即売会の感想)
    • 動物が登場する絵本と小説のプレゼン(時間なくて全然準備できなかった)
    • ソースコード(食い扶持を得るため)
    • 長谷川あかり氏のごはん(食うため。無精してプレーンヨーグルトの代わりに家にある加糖ヨーグルト使ったら失敗した)

    そんなに特別なことばっかじゃないじゃん。ビデオレターは研究室のOBOGが全員提出しているわけだから(してるよね?)。エッセイ漫画は小学生が授業中にする落書きの延長をやっているような気がしているし、ブログ記事は長めのTwitterだし、ごはんも作るし。失敗もするし。

    今の会社に転職した辺りから、時代の流れを受けてオタク趣味を隠さないことにしている。特に漫画を描いている話をすると「クリエイティブな趣味なんだね!」と言われる。そのあたりも時代っぽいな。

    クリエイティブじゃないけどな、と思う。これは個人がもつ言葉の印象の話だけれど、クリエイティブってやっぱり特別な職種につく言葉だと思ってるから。でも敢えて肯定から始めるとしたら、俺が特別なら人類皆特別ですよ、と言える。

    蜜月を過ぎても

    DEATHNOTEにハマりにハマっている友人が「(今が)萌えてるカプとの蜜月」と書き綴っており、あまりに好きな表現なのでずっと反芻している。来るよね、蜜月。やがて蜜月でなくなってしまう時が来るのをオタクは知っているからこそ、蜜月が存在すると理解できる。

    1つの蜜月が終わるだけならまだしも、やがてそれに出会っても蜜月である時期がどんどん短くなって、やがて蜜月に足る時間が来なくなったらどうしよう。そういうことをここ数年よく考えている。年を食ってパーティーが終わって体力の衰えを覚えて頭に走る電気信号が減って蜜月は過ぎて中年が始まる。

    それに沿うと、都市伝説解体センターとの蜜月は、本に収録した1話目を書いた瞬間から3話目を構想した瞬間までだった。3話目を描き終えた今は蜜月じゃない。

    それでも、いや、それにも関わらず本にできてよかったなぁと思う。ブログ記事(恐らく世界で2、3人しか読んでいないでしょう)も立派な創作ではあるけれど、雪玉を転がすように本まで作れて、おまけに即売会にまで出られたことこそがよかった。思えば、提出〆切ギリギリに思いついて帰宅して2時間で作ったビデオレターがウケたらしいことも(お披露目の場に私がいなかったのは残念だが)、友人がエッセイ漫画を褒めてくれたこともよかった。それは承認欲求とは少し違う気がする。

    今月は年賀状を描かなきゃいけない。結局ずっとここに小さな庭を作っていくしかないのだから。

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