起床。某CD発送が2月になっていてた(気が付かなかった)が無事本日発送されたとのこと。よかったですね。
発売日に手に入れたいとかそういう衝動が近年あまりなく、「地方の本屋の惨状!」等、言われてもあまり共感できないという悩みがある。嘘、悩んではいない。
そもそも本屋がそんなに好きじゃないので、潰れて大変という思想にあまり共感できない。
思いがけない本に出会えるとは言うが、今どきの本屋なんて新しく出版されたよく売れる本を並べるばかりでそんなに大層な本なんて置いてないでしょう。そもそもamazonを通して思いがけない本に出会うことはなくても、インターネットを通して出会うことはいくらでもあるのだから、それは本屋がどうこうというより人が情報をどこから得るように変化したかというもっと普遍的な話ではないか。
大きな大学図書館くらいになってようやく、思いがけない本に出会えると言われて納得できる。
職。音のデータを扱っているのだがデータがでかすぎて処理にすごく時間がかかる。大してコードは書いていないが重い物を運ぶが如き疲れがあった。ただ酔いが残ってるだけかも。
artisteの単行本が届いていたので読む。昔からweb連載を追っているので一度読んだことはある内容なのだが。
3巻のリュカのエピソードがすごく好きで、彼の問題をジルベール(主人公)でなくヤンが解きほぐし、でもその引き金を引いたのはジルベールだという構造がいい。ジルベールが何もかもやってしまったら彼の人間性が嘘くさくなってしまう。
あと基本的には動きが地味な漫画なのだが各コマの構図が工夫されており学びたい。
しみじみと好きであることがよくわかったので同人誌とFanboxに課金した。
https://www.comicbunch.com/manga/wed/artiste/
起床。枕元に物を散らかしすぎて肩が凝った。
職。全然やる気が湧かない。やる気が出る日、一週間で一日くらいしかない。一日で一週間分の仕事をしている。優秀なので……(これは嘘)。
同僚が来て「よ!」と手を上げて微笑むので私宛かと思いイヤホンを外したら違う席の人に用事だった。イヤホンを戻す。似たようなことが本日中に二度あり、そうか……と思う。
レポートを一件返した後、夕方から仕事のエンジンがかかり始めるが日が暮れた頃からから飲み。そのような状況を常に意識していた故の本日のパフォーマンスだと思うので諦めて飲みに行く。忘年会におけるプレゼント交換でで人のお歳暮から貰い受けたスパークリングワインを献上。めちゃくちゃ甘い。あとは雪の茅舎の残りと加賀鳶の生原酒。うまい。
「安部公房、いびつ」「羊たちの沈黙が翻訳文体」「人間の決断は水平移動にすぎない」「人に関わる噂話」「アキネーターがサッカー選手をいかに当てるか」「いつ死ぬか」等の会話。
おやすみ。
起床。職でセミナーの後に京都へ。友人がやる大きなセミナーがあったので。日記を始めてから初めてどこかにでかけたな……。
京都と大阪をつなぐ阪急京都線が好きだ。京都は遠くにありて思うものなのだがその辺りのノスタルジーが阪急京都線および京都市バスには詰まっている。
阪急京都線の最高時速は新幹線に匹敵するらしい。今ちょっと調べたが根拠が全くわからなかった。でも気持ちとしてはそれくらいすぐに京都に着く。隣のおじさんがコンビニのおにぎりを食べていてお腹が減った。コンビニのおにぎり、匂いあるよな。
職場を出たのが遅すぎてセミナーに遅刻しそうになる。河原町を出た後バス停まで走ろうとしたら前を行く人も同じバス停まで走っていたので人が避けていき、駅伝のようにスムーズに走れた。運転手が車椅子の人の介助をしていてバスには間に合ったがセミナー開始予定時間には間に合わなかった。と思ったらセミナー開始時間を30分前に勘違いしていた。間に合った。
外でコンビニおにぎり(本当はずっとリュックにあった)を食べて待っていたらセミナーハウスの前で写真を撮っているおじいちゃんおばあちゃんがおり、あとで確認したらやはり友人の祖父と母だった。
友人のセミナーはとてもよかった。内容の7割くらいは知っていた内容なのだが。本当に昔からこのテーマをやりたいと言い続けていたので実ってよかったな。
懇親会の時間がくるまで近くの食堂でアヘン王国潜入記を読む。途中でアヘン吸い出しちゃう辺りまるでフィクションのようでよかった。アヘンを持ち出してしまうオチといい、上手く出来すぎている。こんな辺境の地でやっていけるくらいだからコミュニケーション能力に長けた人なのかと思ったが普通に喧嘩していてびびる。
勿論ルポルタージュとしても秀逸。ケシの原産地ってわかってないのか……。
懇親会でビールを飲み友人諸氏と話し知らない人々とコミュニケートをやや行い、阪急京都線に乗って帰宅。
起床し、しばらく布団の中でやだな~と思っていたがやだな~と思っているうちに事態は解決していた。
引っ越しに付帯する任意保険が強制のように付けられていたのを二回程遠回しな要求を繰り返して外させたたという他愛もない出来事なのだが。
これで三万程初期費用が浮いたが(偉い)、明らかにそれ以上の精神的負担はかかっており、なんでこういう事するかな……と思う。勿論その方が儲かるからだが、ちょっとでも罪悪感を感じたりしないのか……。でも恐らく向こうは慣れたことで、騙したという感覚もないのではないか。なんならうるさい客だとムカついている頃かもしれないな。喧嘩を吹っ掛けられた時点で経済的な勝負がどうあれ精神的ダメージはこっちが上なんだよどう考えても。
倫理感というと善悪の問題になりそうで本意ではなく、こういう感覚は例えば暮らす国が違えば違うものだろう。何かに対する精神的センシティブさというのは脆さであるなとつくづく思う。筋肉がある人間とない人間が喧嘩をするとない人間が怪我をするのと同じ。
今から鍛えることも難しそうだし、そういう自分のウィークポイントへの攻撃を受ける環境からは逃げ回り暮らしやすい環境構築をしていくしかないのだろう。そして不動産のやり取りというのは上記のような攻撃が発生しやすい風土である気もする。という訳で致し方なし。このように理由付けをすると少し精神的に楽になる精神の持ち主なのでよかった。今もう一件類似案件が発生しており、どう処理してやろうかなといったところだ。やれやれ。
職に行き、やや職をする。
資料を探しに図書館に行ったがまさしく「〇〇とは」みたいな直球の本が複数見つかりややウケる。トランスヒューマンガンマ線バースト童話集が置いてあり、心惹かれたが我慢した。今は阿刀田高のブラックジョークショートショートを読んでいます。
せっかくswitchを買ったので何かゲームをプレイしたくてしばらくショップを眺めるが、決断には至らず。undertaleはよかった。ああいうインディーズライクなのもいいしゼルダの伝説みたいな知っているけどやったことのないビッグタイトルもいいな。
メモに今日の日記用のネタとして「紙とイメージ」と書いてあるが何のことか全然思い出せない。明日以降考えます。
起床。前の夜に不安に思うことがありダイレクトに反映した夢を見て「脳の単純さ!」と叫んで起きた。これは嘘。やんなって二度寝しました。
もそもそと「月は~」を読み終わる。終盤また面白くなった。せっかく日記書いているし感想書くか。以下は私が故意に歪曲したあらすじなので(感想と言ってあらすじを書く行為が嫌いなのだ)まともなあらすじはインターネットで調べてほしい。
「月は無慈悲な夜の女王」はやれやれ系コンピューター技師の主人公マニーとスーパーコンピューターのマイク(ホームズの兄マイクロフトから名付けられている)が月世界を舞台になんやかんやするバディ系小説だ。
魅力的なのはやはりマイクだ。マイクはジョークを覚え、人格を増やし、女性とのやり取りを覚え、マニーとのやり取りを丁寧語から普通の言葉に変え、最終的に息子(子機コンピューター)を作り、「人間」として成長している。
この物語は三部に分かれているのだが、私が二部に魅力が欠けると感じたのも当然で、二部は地球が舞台だからマニーとマイクのやり取りが少ないのだな。物語の終盤、マニーとマイクが偶然引き起こした月世界独立戦争(なんやかんやとは戦争のことだったのだ)は月世界の全面勝利で幕を引く。
で、マイクはどうなったかと言うと、最後の地球の反撃に巻き込まれてマイクは死ぬのだ。
あ~……。
殺すなよ~!と素直に思った。オタクだから。機械を無闇に殺すな。殺すなら人間を殺せ。
実は人間も死んでいる。同じタイミングでもう一人主要人物のマニーの同志が死ぬのだが、独立を果たして満足し弔われる彼の死とマイクの死は対象的だ。
マイクの死はマニーとその周囲の数人にしか共有されないとても個人的な出来事だ。マイクの死とは機能停止を意味しているのではなくて、あくまで人工知能としての死だから。要するに喋らなくなっちゃったってことなのだ。
文庫版解説でも述べられているが、このようなテーマの割にはかなり政治色が排された小説だと思う。だからこそキャラクタの物語としてマイクの死は構成上の要求という気がする。正直、途中からこういう形に終わりそうだと思っていた。マイクが「マン、ぼくのそばにいてくれ……」みたいな弱気なこと言ってた辺りから(かわいい)。
すぐに華竜の宮を思い出した。いいSFは人工知能殺しがち。
あと月世界が地球にもつ圧倒的優位の理由として「上空にある」ことが挙げられており、だから月からの攻撃は高低差を利用して「石をぶつける」というものなのだがこれが絵的に美しいな。宇宙から眺めると月と地球の関係は勿論「上下」ではないのだが、地球から眺めた時その比喩が成り立つところが。タイトルにもその辺りの印象が反映されているように思える。あっ「月は無慈悲な夜の女王」というフレーズは本文中には出てこない。ていうか今調べたが英題は”Harsh Mistress”なのか。女王じゃないじゃん。
それはそうと1976年出版だから仕方がないかもしれないが翻訳が読みづらくないか(もとの日本語が大きく変わらなかったとしても翻訳の技能が40年で進歩するのはどういう原理なんだろうか?)。
これはそもそもそういう文体ではないのだが、私は昔の翻訳作品に見られる「翻訳文体」が結構好きだ。どういうのと言われると説明しにくいのだが、なんだか堅苦しく、自然な日本語ではないやつ。
そういう文体の文章を書くので珍しいなと思っていた同人作家さんが、実際に翻訳小説を多く読んだ経験があるという話を聞いて、面白いなと思った。翻訳文体を読んで翻訳文体になるなら、それは一般的な日本語とは違う一つの文語みたいだな。
同人作家の文体が何で決まるのかに興味がある。絵を描く同人の方は上達のプロセスが明らかで、好きなプロ作家の真似から入ると思う。でもおそらく同人作家は隣に本を置いて模写をする、という形ではないだろう。そうすると文体というのは必ずしも「今好きな作家」や「創作のもとになっている作家」では決まらないのではないだろうか。
今から部屋を片付けて少し本を読んで創をして寝る(未来の日記)。