起床し、しばらく布団の中でやだな~と思っていたがやだな~と思っているうちに事態は解決していた。
引っ越しに付帯する任意保険が強制のように付けられていたのを二回程遠回しな要求を繰り返して外させたたという他愛もない出来事なのだが。
これで三万程初期費用が浮いたが(偉い)、明らかにそれ以上の精神的負担はかかっており、なんでこういう事するかな……と思う。勿論その方が儲かるからだが、ちょっとでも罪悪感を感じたりしないのか……。でも恐らく向こうは慣れたことで、騙したという感覚もないのではないか。なんならうるさい客だとムカついている頃かもしれないな。喧嘩を吹っ掛けられた時点で経済的な勝負がどうあれ精神的ダメージはこっちが上なんだよどう考えても。
倫理感というと善悪の問題になりそうで本意ではなく、こういう感覚は例えば暮らす国が違えば違うものだろう。何かに対する精神的センシティブさというのは脆さであるなとつくづく思う。筋肉がある人間とない人間が喧嘩をするとない人間が怪我をするのと同じ。
今から鍛えることも難しそうだし、そういう自分のウィークポイントへの攻撃を受ける環境からは逃げ回り暮らしやすい環境構築をしていくしかないのだろう。そして不動産のやり取りというのは上記のような攻撃が発生しやすい風土である気もする。という訳で致し方なし。このように理由付けをすると少し精神的に楽になる精神の持ち主なのでよかった。今もう一件類似案件が発生しており、どう処理してやろうかなといったところだ。やれやれ。
職に行き、やや職をする。
資料を探しに図書館に行ったがまさしく「〇〇とは」みたいな直球の本が複数見つかりややウケる。トランスヒューマンガンマ線バースト童話集が置いてあり、心惹かれたが我慢した。今は阿刀田高のブラックジョークショートショートを読んでいます。
せっかくswitchを買ったので何かゲームをプレイしたくてしばらくショップを眺めるが、決断には至らず。undertaleはよかった。ああいうインディーズライクなのもいいしゼルダの伝説みたいな知っているけどやったことのないビッグタイトルもいいな。
メモに今日の日記用のネタとして「紙とイメージ」と書いてあるが何のことか全然思い出せない。明日以降考えます。


起床。前の夜に不安に思うことがありダイレクトに反映した夢を見て「脳の単純さ!」と叫んで起きた。これは嘘。やんなって二度寝しました。
もそもそと「月は~」を読み終わる。終盤また面白くなった。せっかく日記書いているし感想書くか。以下は私が故意に歪曲したあらすじなので(感想と言ってあらすじを書く行為が嫌いなのだ)まともなあらすじはインターネットで調べてほしい。
「月は無慈悲な夜の女王」はやれやれ系コンピューター技師の主人公マニーとスーパーコンピューターのマイク(ホームズの兄マイクロフトから名付けられている)が月世界を舞台になんやかんやするバディ系小説だ。
魅力的なのはやはりマイクだ。マイクはジョークを覚え、人格を増やし、女性とのやり取りを覚え、マニーとのやり取りを丁寧語から普通の言葉に変え、最終的に息子(子機コンピューター)を作り、「人間」として成長している。
この物語は三部に分かれているのだが、私が二部に魅力が欠けると感じたのも当然で、二部は地球が舞台だからマニーとマイクのやり取りが少ないのだな。物語の終盤、マニーとマイクが偶然引き起こした月世界独立戦争(なんやかんやとは戦争のことだったのだ)は月世界の全面勝利で幕を引く。
で、マイクはどうなったかと言うと、最後の地球の反撃に巻き込まれてマイクは死ぬのだ。
あ~……。
殺すなよ~!と素直に思った。オタクだから。機械を無闇に殺すな。殺すなら人間を殺せ。
実は人間も死んでいる。同じタイミングでもう一人主要人物のマニーの同志が死ぬのだが、独立を果たして満足し弔われる彼の死とマイクの死は対象的だ。
マイクの死はマニーとその周囲の数人にしか共有されないとても個人的な出来事だ。マイクの死とは機能停止を意味しているのではなくて、あくまで人工知能としての死だから。要するに喋らなくなっちゃったってことなのだ。
文庫版解説でも述べられているが、このようなテーマの割にはかなり政治色が排された小説だと思う。だからこそキャラクタの物語としてマイクの死は構成上の要求という気がする。正直、途中からこういう形に終わりそうだと思っていた。マイクが「マン、ぼくのそばにいてくれ……」みたいな弱気なこと言ってた辺りから(かわいい)。
すぐに華竜の宮を思い出した。いいSFは人工知能殺しがち。
あと月世界が地球にもつ圧倒的優位の理由として「上空にある」ことが挙げられており、だから月からの攻撃は高低差を利用して「石をぶつける」というものなのだがこれが絵的に美しいな。宇宙から眺めると月と地球の関係は勿論「上下」ではないのだが、地球から眺めた時その比喩が成り立つところが。タイトルにもその辺りの印象が反映されているように思える。あっ「月は無慈悲な夜の女王」というフレーズは本文中には出てこない。ていうか今調べたが英題は”Harsh Mistress”なのか。女王じゃないじゃん。
それはそうと1976年出版だから仕方がないかもしれないが翻訳が読みづらくないか(もとの日本語が大きく変わらなかったとしても翻訳の技能が40年で進歩するのはどういう原理なんだろうか?)。
これはそもそもそういう文体ではないのだが、私は昔の翻訳作品に見られる「翻訳文体」が結構好きだ。どういうのと言われると説明しにくいのだが、なんだか堅苦しく、自然な日本語ではないやつ。
そういう文体の文章を書くので珍しいなと思っていた同人作家さんが、実際に翻訳小説を多く読んだ経験があるという話を聞いて、面白いなと思った。翻訳文体を読んで翻訳文体になるなら、それは一般的な日本語とは違う一つの文語みたいだな。
同人作家の文体が何で決まるのかに興味がある。絵を描く同人の方は上達のプロセスが明らかで、好きなプロ作家の真似から入ると思う。でもおそらく同人作家は隣に本を置いて模写をする、という形ではないだろう。そうすると文体というのは必ずしも「今好きな作家」や「創作のもとになっている作家」では決まらないのではないだろうか。
今から部屋を片付けて少し本を読んで創をして寝る(未来の日記)。


起床。とにかく積んでるものを崩すぞ……という決意で起きた。そして延々と崩した。
日記だからさっさと読み終わるだろう……と高を括っていたが75万字程になるらしい。それは時間がかかるわけだ。
ラビチャも同様に見かけ以上の文量を持ってこちらを圧倒してくる。でもどうだろう。こっちは単純に機械が反応するのにかかる時間があるかもしれない。今度数えてみよう。
pixiv小説は文字数と所要時間を情報として載せており、見る度に奇妙な感じだ。
誰が使うんだろうと思うが、私は文字数の方は必ず見るので(字数と読後感の印象を感覚付けるのに使う)、誰か便利に使っている人がいるのかもしれない。
崩していたら外壁の工事が始まりびっくりした。土曜はやらないものだと思っていた。やや悩んだがカーテンを引いてそのまま読み続けた。
「月は~」は明日には読み終わると思う。独立を宣言してからなんだか急に静かな小説になったな。
引っ越しのための分割された作業をするつもりだったのに全然手を付けていないな。文字を読んで一日が終わる。大体いつもこんな感じだ。生活、短すぎないか?人生は長すぎるが生活は短すぎる。


起床。使いたかった印刷所が一昨日締め切られておりびっくりしたが慌てず〆切を早めてほぼ事なきを得た。恐らく。慣れない所の慣れない入稿なのでそこがやや不安だが、まぁ箔押しの指示を間違えるようなヘマはしないでしょう……。
〆切と引越しがほぼ丸かぶりだったのでずれた方がスケジューリングしやすくてよかったかもしれないな。入稿は遅いほうが全てにおいて自由があるという事をわかって書いてます。
真面目に職をする。後輩に少々物を教える等。人に物を教えると人生規模で罪悪感が軽減される。世の中には借りを返さなくてはいけないのに構造的に返せない人間が多すぎ。教育というのは世代間罪悪感で成立するシステムだと思っている。
三車線道路というものがある。
車を使う人はわかると思うが走っていると突然一番端の列が空き始めることがあり、そうするとそこはもうすぐ左折か右折の専用レーンになる。急に周りの車が車線変更し始めた時は従っておいた方がいい(それにしても車社会におけるこの手の「教習所では教えてくれないルール」の多さはすごい。車社会あるある、一回くらい講義の時間を割いてくれてもいいのではないか。漫談形式でいいので)。
でも世界のどこかには皆がそうして空気を読んで車線を切り替えることで普通に走れるのに異常に空いている車線が存在したりしないだろうか。空き始めた三車線道路を見るといつもそれを考えてしまう。私は車線変更するが。運転がめちゃくちゃ下手なので。
頑張りの後、帰宅し、本を読みたいしラビチャを読みたいがウロマガを読んでいる。人の一年を遡っているな。


空腹で起床。作を……しなかった!昨日の夜にいいところまで行ったので今日は置く日。決めたぞ。
昼と夜に700kcalずつ取ればちょうどいいことまでわかっているのに700kcalがどの程度か他者(セブンイレブンなど)に示してもらわないと全然わからない。だから自宅で作ると夜御飯のカロリーをよく過大評価して夜中に空腹になってしまう。面倒なのでそのまま寝ると悲しい起床になるというプロセスです。
画像識別技術等を組み合わせてかざしたらカロリー計算できるアプリが欲しいな。既に開発計画くらいはありそうだな。
牛乳を買うことを強く決意していたので防寒して出かける。買い物袋ももった。
インフルエンザに罹っていたという上司が出社していた。インフルエンサーという言葉、どう見てもヒューマン・オブ・ザ・インフルエンザに充てがわれるべきだったのにぼんやりしているから席を取られてしまったな。
牛乳、日用品、見たことないやや高級黒ごまのスプレッドなどを買って帰宅。ごまが好きなんですよ。
作をやらず浮いた時間で友人に写真の加工のやり方など教えてもらう。絵を描くのと全く同じソフトを違って全然違うことをやっていて面白いな。こんな機能どこにあったの!?みたいなのがいっぱい出てくる。クリスタ君そういうとこあるよね。というかペイント系のソフトなのにフォトショとある程度は似たようことができるがすごいのか。
揚げ物を加えて修正したはずなのに今日もこの時間に空腹になった。もぉー……。甘味を食べて寝ます。