- 5年後の君へ 2025/11/27
- やっぱ机の上がちょっと淋しくこれは本来は冊数で埋めるのがベストなのだがそれが不可能な時になにか考えるのがいい気がする。ブドウとか。ブドウ?
- そういう意味で値札もきっちりしたの作ってくればよかった
- 今回表紙がデザインだったので漫画だとわかって貰えるようにポスター作ったのはよかった。でも、もっともっと中身を卓上に見せる努力をした方がいい
- このあたりを勉強したくてコミティア眺めに行ったがコミティアでさえいいと思えるスペースはそこまでなかった。お品書きよりも大事なことがある(値段がわからんスペースは論外だけど)
- A4に20文字くらいのどでかい字で内容のキーワードを書いているスペースがあり、そこがよかった
- 予め開いて卓上に出すのもいいかも
- あらすじを準備しようと思っていたが、上手く書けなくて諦めた。でもあらすじも書けないようならストーリーが売りみたいに言うのやめろやという感じだ
- 今後もう表紙はこういうのでいいかも……
- 表紙いいですねって言われて嬉しかった。へけっ
- ロゴのようなものが一個あるとアイコンにしたりポスターに入れたりめっちゃ便利
- 売れた冊数が同数だったとしてもどうしても残部が気になってしまう。これは治らなさそうだからやっぱり刷る数は控えめでいい
- +速攻のウェブ公開 +無配を余裕持って刷るを組み合わせせるが完成形でいい
- でもこればっかりはそもそも本の数を予測する難易度自体が高いからそう簡単な話じゃない……
- グッズ作るの、楽しい……!でももっとデザインとアイディアに寄せればよかったという反省がある。自分がつけて会社行きたいと思えるようなグッズが作りたい……
- 原価抑えるためにスリマッカとか使う手もあるのか……なるほど……
- 「なんとなくこのスペースで買い物をしたい。300円くらいまでならこの衝動のまま買い物をしたい」という気持ちが湧くことがあるのだが私だけか?
- まぁこっちとしては無配貰ってくれたらいいんですけど
- 無配は拘れば拘るほど楽しい。やっぱり多色刷り使えばよかった!
- 修羅場ごっこ(前日に売り子を召喚し余裕スケジュールすぎる無配作成をちょっとだけ手伝ってもらう茶番)楽しかった
- 「サンプルを見て来ました」と声をかけてくれる人が多く、宣伝頑張ったのは本当によかった。デキルコトハゼンブヤル!
- pixivに早めに公開
- サンプルをめっちゃ多くする
- 電子カタログへのサンプル公開
- 全部情報集約したtwitterのツリー
- 全部情報集約したブログ記事
- 入荷通知機能を使ってもらえるようBOOTHページを先行公開
- pixivプレミアムでサンプルのリファラル確認してたけどtwitterからの流入はあんまなくてウケた
- 個人的には即売会はおみせごっこなので前を通る人に声掛けはする派。そしたら無配渡せるし
5年後っつーのは次に即売会に出るまでの時間です
- 雀荘訪問記(Go21) 2025/11/25
三連休の最後に麻雀打てるから初日は雀荘行かなくていいや~と思う程度に楽しみにしていたが木原さん体調不良につき開催の危機……。あさぴんさんとか豪さんとか、来れる……!?さすがに当日は無理じゃん……!?と思ったら矢島さんがピンチヒッターに来てくれた。なるほどね。そう来るか。
初邂逅だ!……と思ったらめちゃくちゃ緊張した。意外……。一応OneGameをホームと思っていたので……。だ、駄目か……。木原さん……早く帰ってきて……(来月には会えるよ)。
- 2355r5799s3789p6m。ドラ4の勝負手。孤立牌の選択。2p2切れ。丁寧に周辺の枚数を見て選択。
- ↓12355r599s3789p36m。萬子は全部聴牌。7s残しで嬉しいのは56789sだが59sは薄い。ワンチャンスで7s切り?
- ↓この手で先制リーチを貰って押し返したい。切る牌は一応手出ししておく。これは手出しして降りている感じを出したい。そうなのか……。ここよくわかんなかった。手出しすると安全牌リセットさせる意味もある。そしたら今度は降りてないことになる?わからん……
- 24m1233488s24567p。親番。7巡目ドラ8p。とにかくこの手は234の一向聴だけは絶対に崩せないのでそれを抜いて考える→候補は13sしかない。1s切りで即座のツモ4sだけは採用。ただし安全牌とはすぐ入れ替え
- 2件リーチかかって1枚切れの字牌選択。新しい方が安全。古い方が重なってる可能性が高い。これよくわかってなくてテキトーに切ってたので知れてよかった。自分が重ねたい時も新しい方を残せばいいのか。
- 23s2234m256779p西西。ドラ3s。2mと2pの選択。567はもう面子だから注意。3m1切れ3p0切れ。1枚差はイーペーコーを覆せない。(今思ったけどぼんやり三色同順もあるから普通に2mのがよかった)
- 23s234m2356789p西西。ドラ3s。ちょっと一通な気がしてパニックになってしまった。ドラ搭子含みの両面両面一向聴だから一通じゃないです。それでも9pを切って58p重なりで西西がある。鉄9p切り。
- 5689m334sキタキタ西白發(ポン)中中中。ドラ4m。こういう時赤5s引いたら再考できるように3sを切っておく。
矢島さんはかなーり細かく話をしてくれたところが新鮮だった。あんま活かせてない感もあるが……。木原さんは絶対手出しの話しないと思う。
いばらぎさん卓
- 親番だがなんか両面搭子が7枚切れとかになってどうしようもない手牌。第一本線をしっかり形式聴牌に定める。とはいえ下家が萬子混一色、対面が断ヤオ、最後には上家がリーチだから結果的には厳しいか……
- リーのみ愚形テンパりそうになって下家の親にオタ風の生牌止めて降り
- これも最終形は形式聴牌を一応組めるように進めてよい
- 1123458m2s79p中南南 ドラ3s第一打3pで混一色一気。でもドラ引きは採用する構え。だったらここで79p払いでよい。ここがもらった一番大きな改善点だったかも。もっと最終形を信じていけ!
- 海底ずらすの忘れてた
- 上家と対面が持ってなさそうと思って残したペン7sが下家にポンされた
- どーでもいいけど所作汚ねぇな……
いばらぎさんはやっぱ褒め上手だな~と思った。手組がいいからもう少し押してみてもいいかも?と言われた。北ってことか?と思ったが、多分全体ってことだろう。実際押し引きってか点数状況判断に問題があると思うけど(あと細かい牌理とすげー基本の牌理)そこは勉強会じゃできない……。映像卓全然半荘戦終わる気配がなく面白かった。やっぱ攤牌のが好きかも。
- 世間的に評価されてるけど別に好きじゃないもの 2025/11/22
- 週末原稿 2025/11/04
- 11/16(日)都市伝説解体センターオンリー情報まとめ 2025/10/23
概要
都市伝説解体センターオンリー 調査ファイルNo.00 SP2025に参加します!
日時:11/16(日)10:30~15:30
場所:東8ホール ガ12a Shorten

(赤ブーパンフレットより画像お借りしました)
リンク集
電子カタログNAVIO(プレミアム先行公開中/一般公開11/12)
Twitter情報集約ツリー
pixivサンプル頒布物
同人誌「都市伝説異解譚」

A5/42P/700円
原作軸シリアス漫画
ゲーム本編最終話の内容を含みます
オールキャラ(廻屋渉、福来あざみ、止木休美、富入順蔵、あの人、他)
サンプル
通販BOOTHページミステリ小説推薦ペーパー(無配)
A5/8P(予定)/無配
都市伝説を解体したオタクにミステリを大推薦するペーパー。あと1P漫画。これが目的でスペース取ったので、全員に貰ってほしい!
本編ネタバレはありますが、紹介するミステリの致命的なネタバレはしないよう配慮したつもり。
サンプル:都市伝説を解体したオタクはこのミステリを読め!(虚構推理編)重ねて解体!アクリルキーホルダー
7cm×7cm/1000円
- 手+あざみセット(通販BOOTHページ)
- 手+渉セット(通販BOOTHページ)
7cm×7cm/各1000円
何の変哲もない(?)かわいいアクリルキーホルダー。ぴかぴか。手は裏面から印刷されているのできれいに重なるところがお気に入りです。




- 雀荘訪問記(Go20) 2025/10/13
先月なかったから珍しく2部両方いた。楽しかった~
- 2pが全部見えたにも関わらず1p切りリーチ→最終が135pの形は候補になる
- 3巡目 345679p23s667m西西+なんか。ドラも何もないけどもう平和の十分形だから9pがいらないと思ってしまった。でも8p引いたら一通を見るルートも残る。完全一向聴に取るなら残らないけど、巡目次第では打点を見る選択肢があるということ。この巡目に安全度のことは考えない。悪い癖と言われた。そ、そこまで損……!?確かにmaxを逃していても気がついてなさそう。面白い。オーラスとかやってそう
- 6巡目 34567p2223s667m西西。一番広いのは勿論3sだが、4s引きなら西西と行きたいから6mでどうだ。これはいい感じに選択できた!
- 自巡西が暗刻になって聴牌逃し。2sか西を切ってリーチ。西が1切れなのでカンできる2sを残してリーチ。2sカンして7001300を申告できた。嬉しい!
- 5巡目 11123457m456p224s。ドラなし聴牌。7m切って一向聴戻し。6m引いたら456がある(そうなんだ)
- 実践で始めて?8枚ウィング形を認識した。34456778sは25s69s47s待ち。両面嵌張がいるって本当だったんだ……
- 4s雀頭で356778の469s待ち
- 7s雀頭で344568の257s待ち
- あがらないとキツイ南場でライバルの上家からリーチ。4578m2278p5778s西。無理やり断ヤオで鳴いていこうかと思ったが余計急所を増やしているとのこと。ですよね……
- 113479北北西西中(ポン)白白白。ホンイツ。満貫が必要な場合はチャンタになるように4mを切る。おー。見逃しがち。確かにホンイツってチャンタと複合しやすいのか。
- 9巡目 45pr56899s5688m西西。0面子……。七対子というか流局時聴牌を目指す手。安全度は高いから西以外は鳴いてケイテンに向かって良し。
- 東場親 4巡目 7p2445689m46679s東。孤立ダブ東よりも9s切りでよい。6sは横に伸ばすイメージで9sはあまり使わないと思っていい。この形確かに嫌うことも多いんだけど、字牌よりは残しちゃってるかも
- ドラ8m 23445688m246677s。一番広いのは7sで、24sとは2枚差。24sは好形が残る可能性があるのとポン聴が取れる。24s切る場合は46677の形は4sあることで受けは広がらないことに注意。
- 打点の種は3色に求める手牌。11237s234m124689p。1sが雀頭候補になったことで234寄りになったがそれでも19pの比較はもう一度123に戻る可能性を残して9pが候補になる。そうやって決めるのか!
- 3巡目ドラ8p 12377m11345r5678p。1p2pは1切れ。聴牌外しは7mで十分。ドラ2なので一気通貫は見ない。
- ドラ4s 3r555456888p12s78m、こんなものは12s外しだ!ドラ4sだが親現を持って2sから外しでもいいくらい
- ドラ4s 最終的に12344s234568m45pになった手。ライバルからリーチ。8mぶった切りたかったけど14sを落として安全に回ることを優先する
- 麻雀プロのファンアートを描くコツ 2025/09/16
麻雀プロのファンアートを描くコツ
麻雀プロを応援し始めて早いもので5年が経った。生まれてこの方二次元のオタクとして生きてきたので、その延長でたまに麻雀プロの絵を描いている。三次元ファンアートひよっこの私だが、最近少しはコツも掴めてきたので、ファンアートを描くコツを伝授しよう!
情報を集める
- いろんな写真を見る
- いろんな情報を仕入れる
構図の段階から勝負は始まっている。神絵師でない我々としては、麻雀中の所作や普段の仕草でそのプロらしさを出せるなら是非とも採用したいところだ。だから会ったことがある麻雀プロは、直接見たポーズを描くわけでなくとも、なんとなく雰囲気を掴めて描きやすくなる。いい話。麻雀プロに会いに行こう。お金も落とせる。
全然関係ないが、大学生の頃、部誌にイリオモテヤマネコを描いたトラウマを思い出した。先輩に「耳の特徴をよく捉えてるね。腹の毛が足りないから剥製の写真を参考に描いたんでしょ」と言われたのだ。情報ソースは複数使おう。特徴を強調する
- ツリ目とタレ目
- 目と眉の距離
- おでこの広さ
- 耳の大きさ
- 唇の厚さ
- 頬の輪郭
- 顔の皺
この辺りの顔の特徴は重要だ。これは麻雀プロというか似顔絵を描くコツだが。
特に、複数人を同じ画面に描く時や、顔が似ている麻雀プロがいるときには外見の差異がどこにあるのか意識しよう。手癖でデフォルメしないように気をつける
三次元の人間を描いていると、二次元のキャラクターを描くときにいかに記号に頼っているかを思い知らされる。私も曲がりなりにも絵描きとして絵柄と呼ばれるものをもっているが、初描きの麻雀プロを描くときにはそのようなルールを全て一度無視するものとしている。手癖で描いてしまうと、上で書いたような特徴を捉えそこねてしまうからだ。特に耳や鼻は二次元のイラストでは差別化はしないことが多い。個人的には目も苦手だ。女性麻雀プロの瞳の表現を安易な美少女的デフォルメに頼ってしまうことが多いので、女性の麻雀プロは男性よりずっと描きにくい。
頑張って描いたファンアートなら喜んでもらえるというナイーヴな考え方は捨てろ。
さて。ここまで読んだ貴方は思ったかもしれない。「うっせーよ」「好きに描かせろ」「なんか失礼じゃない?」「それで麻雀プロに喜んでもらえるかどうかはわかんなくない?」
最後の質問から答えることにする。ファンアートを描いてもらえたら嬉しかろうというのは二次元オタクの感性だ。麻雀プロは二次元オタクじゃないから喜んでもらえるかどうかなんてわかるわけがない。例えるなら、雀荘のゲストに好物も調べず甘いものを差し入れるようなものだ。アレルギーがあったらどうするんだ。
上に述べたコツからわかるかもしれないが、私のファンアートを描く上でのこだわりは、その麻雀プロだと特定できる絵を描くことだ。けれどもそのために私が誇張して描いた特徴は、そのプロにとってはあまり好きではない身体の特徴かもしれない。
女性の麻雀プロは写真を撮られるアプリにも気を使うと聞く。だったら、似せて描くよりも可愛く描かれたほうが嬉しい麻雀プロだっているかもしれない。
容姿を似せて描くことは自己満足だし、その麻雀プロの容姿から離れて己の絵柄で可愛く描くことも自己満足だ。でもそんなことを言っていては何も描けない。私は勝手に実在する人物をモデルにして絵を描いて、それを公共の空間に貼り付ける人間だ。誰にも依頼されてない。私が描きたいと思ったから描いた。あくまで自分の表現だというスタンスを崩しちゃいけない。モデルに喜ばれることを第一義にはできない。だから「好きに描かせろ」というコメントにはこう応じるしかない。「好きに描いてください」。
それが応援につながるかどうかは、受け手、つまりモデルとモデルのファン達に委ねられていて、作者がそれを決めることはできない。精々できるのは、名誉毀損になるような失礼な表現がないよう気を配ることくらいだ。それでも頑張って描くしかない
それでも頑張って描いたファンアートにしか価値はない。
なぜなら間接的に、共通認識の末に、その頑張りがファンアートを応援の手段として成立させているからだ。つまり、絵を描くのは大変で、その大変なことをしてくれるほど、この人は私を応援してくれるファンなのだと伝わるからこそ、喜んでもらえるからだ。
二次元オタクがどうしてファンアートを善なる応援だと信じられるのか。それはオタクが努力の末に描かれた二次元アート作品で育ったからだ。だからこそ、その頑張りを評価してくれるかどうかはその麻雀プロの価値観次第だ。絵を描くことを趣味としている麻雀プロはその苦労をわかってくれるかもしれない。オタク文化に接している麻雀プロは私達と同じ目線で喜んでくれるかもしれない。でも多くの麻雀プロは二次元オタクとは全く異なる文化圏で育っている。それは頭に入れて、勘違いしないようにしなくては駄目だ。
ここに至って、最早絵の技術力は重要ではない。小学生が描いたファンアートを、下手だからといって喜ばない麻雀プロがいるだろうか。
さらには、これはイラストレーションではなくても成立する話だ。例えば、麻雀プロの写真を収集し、並べて装飾するコラージュ的作品も嬉しいと思うプロがいるだろう。
加えて現在の状況では、画像生成AIが作る画像はファンアートとして受け入れられない可能性がある。なぜなら、済まない。頑張っていないからだ。ヌクモリティがないからだ。プロンプトは工夫したのか? どれくらいその絵のこと考えたんだ? それが鑑賞者にも伝わる絵になっているのか?麻雀プロのファンアートを描くコツは、プロに喜んでもらいたいだなんて思わないことだ。
そして、そのプロのことを考えて、心を込めて描くことだ。 - Protected: 解体アクリルキーホルダー 2025/09/04
- 雀荘訪問記(Go19) 2025/08/17
- 1235p24s455r56788m:今マンズは5m8mが雀頭候補。だが8m1切れで5mはあと1枚しかない。8m切って45678mの形に固定すると5pくっつきで24sを払える
- 全体的に両面だからって待ちを安易に決めない。カウントする。降りてるときも安易に合わせない。確かにこれは中級者のよくない癖ってかんじがする。私も形式聴牌率が低いのはここが影響してそう
- 中中白南46s1146m235r5p。中はポンするなら良形ターツは足りている。打点アップのために役牌の白南を残すのはどうか。
- 一方でドラ3mなので46mターツは残す。残している限りはドラ引きの抽選が受けられる
- 34s1167m235r5p東(ポン)中中中:全員の無スジ1mを落として安全牌を抱える構え
- 46s34r567p2344m北北(ツモ)1m:北を切ろうと思ったけどここで1m切りでどうか?つまり平和の効率を落として断ヤオに向かう。北暗刻にも備えたい。
- 1356m34588p4468s:供託2。ドラ7sだけチー。他は鳴きたくない。
- 13356m344588p456s:供託2。8p2切れ。打1mで断ヤオを見ていく
- 麻雀をチーム戦にするもの 2025/08/10
麻雀をチーム戦にするのは誰か
「いま、最高の個人競技が、最高の団体競技になる」
言わずと知れた、MリーグのHPのトップに掲げられるキャッチコピーである。しかし、実際のところ一半荘の間にチームで行う作業は何もなく、競技自体は個人戦だ。昨年行われたRAGE麻雀 feat. M. LEAGUEではアドバイス制度や代走が導入されたが、今後も麻雀が真の意味でチーム戦になることはないだろう。
それでもMリーグがチーム戦足りうるのは何故か。試合後に議論する姿。チームメンバーのSNSでのやり取り。ABEMAの特番で明かされるエピソード。それらは全て試合の外の姿だが、その情報があるからこそ、Mリーガーはチームのために必死でトップを取ろうとしているように見えるのだ。設立1年目のアースジェッツ、3年目のBEAST X、7年目のサクラナイツを見てほしい。アースジェッツは団体混合のチームだから、まだ「チームとして」アースジェッツを応援しているファンはほとんどいないだろう。BEAST Xのように、これからコンテンツの発信を繰り返していくことで、チームのファンが増えていくのだろう。そしてサクラナイツのファンは二度のチームメンバーの入れ替わりを通して、個人を応援することとチームを応援することのギャップに向き合っている。Mリーグがチーム戦だという共同幻想は、運営する側が演出し、観客が受け取ることで保たれている。
Mリーグをモデルとして、様々な麻雀のチーム戦が行われている。しかし、雀士を集めてポイントを共有させればチーム戦になるというものではない。そこには演出が必要なのだ。チームは一日にして成らず:世界麻雀
先日第4回となる大会が行われた「世界麻雀」だが、今大会からはチーム戦が導入された。しかし、個人的な感想としては世界麻雀はチーム戦に見えなかった。どのチームを応援すればいいのかわからなかったのだ。一般に国際大会は自分が帰属する国を応援するものだろうが、日本のチームは45チームの中に8チームもあった。何をもって応援するチームを決めればよかったのだろう。多くの日本の麻雀ファンは、一番好きなプロがいるチームを本命と定めて応援したのではないだろうか。それは個人戦と何が違うのだろう。
また、チームが急造すぎたのも熱が入らなかった原因だ。チーム発表から大会当日までは1ヶ月しかなく、チームとして応援する材料を見つけられなかった。しかし、それでもプロ雀士の側は努力をした方だと思う。多くのチームが決起集会と称して顔合わせを行い、それをSNSに投稿していたのだ。大会に勝つことを考えた時、そんなことをする必要は全くなかったにも関わらず。
真に世界麻雀をチーム戦として成立させたかったならば、一国1チームに絞った、国別対抗戦をやるべきだったと思う。その予選や、チーム決定後の交流の演出を通して、「日本代表チーム」を盛り上げていくべきではなかったか。チーム分けの工夫:魂天リーグ
魂天リーグは麻雀ウォッチによって主催されているチーム戦だ。現在第2期が行われている魂天リーグだが、運営サイドがチーム分けを工夫してきたように見える。
例えば、渡辺プロ・西乃プロ・牧野プロからなるチームベガは「配信者チーム」と紹介されるし、木原プロ・梅村プロが所属するチームリゲルにおいては、しばしば二人の師弟関係が言及される。所属団体を意識してチーム編成が行われた第一回から、運営が工夫をしてきたことは明らかである。
ただ、残念なのは、そのように共通点の多い魂天リーグのチーム内でも、リーグ戦当日以外のチーム配信は現状行われていないことだ。唯一の例外は、神域リーグにも登場したVTuber達によるチーム、チームポラリスである。チーム作りのプロ達:神域リーグ
Mリーグにインスパイアされた麻雀チーム戦の中でも、神域リーグの成功は桁外れと言えるだろう。しかし、神域リーグは著名配信者達のリーグだったから成功した訳では決してない。著名な配信者達はチームをチームとして見せる術を心得ている、演出家であり演者だったから、神域リーグは成功を収めたのだ。
ドラフト後、即座に顔合わせ配信を行う。タグを作り、チームとファンの間に一体感を作る。このようなシステムは真の意味でのチームバトルを行うeスポーツの習慣を持ち込んだものだろう。しかし、本来の団体競技が行っている工夫を麻雀で行わず、どうして個人競技がチーム戦となりうるだろうか。
また、チームを作る制約の中にもチームらしさを生み出す工夫があった。初年度のみだったが、神域リーグには麻雀の実力に従ったランクが存在した。雀聖3からがAランク、雀傑3からがBランク、といった具合で、各ランクは一人ずつしかチームに所属できない。チーム間の実力の平等性を担保するためのシステムだったが、これは結果的にチーム内の師弟関係や、チーム間でのライバル関係を生み出すシステムとなった。
そのように本番の外の練習配信や交流会できた、配信者同士の「関係性」がチームを形作る。チームができるから、本番の応援配信が盛り上がるのだ。チームへの帰属意識:WROTL・海桜戦・新春まーすた麻雀チームバトル
ここまでは主に見て楽しむチーム戦について論じたが、私達が参加できるチーム戦も存在する。近年だと、龍龍が主催するネット麻雀のチーム戦「WROTL」が大規模だろう。これは主に龍龍ユーザーが参加して楽しむことを目的としたチーム戦だが、日吉プロ・滝沢プロ・本田プロ・日野プロが所属するチーム「1859」や、藤川プロ・早川プロ・西乃プロ・茨城プロが所属するチーム「イケメンアベンジャーズ」は、チームメンバーをゲストとしたリアル麻雀のイベントを行い、応援できるチーム戦としてもWROTLを盛り上げていたことは特筆に値する。
WROTLのように、麻雀のチーム戦といえば友人同士がチームを組むイメージの方が主流だろうが、実際には見知らぬ人同士がチームを組める麻雀チーム戦も存在する。サクラナイツとU-NEXT Piratesが2行うオンライン麻雀大会「海桜戦」はその一つだ。あらかじめ所属したいチームに申し込み、所属するチームとは無関係に卓組みが行われ、それぞれのチーム上位100人分の成績が計上されるシステムになっている。こうすることで、チーム間の人数の不平等性を緩和できるのだ。
ただ、唯一不満があるのは、同卓相手がどちらのチーム陣営なのかわからないという点だ。つまりこの大会において、ファンはチームに帰属意識を持っているが、ファン同士は同じチームに帰属しているという連帯感を持てないのだ。大会用に雀魂の1日限定の称号を作って、それぞれのチーム所属者に専用の称号をつけてもらう、といったシステムを導入するのはどうだろうか。一方で、リアル麻雀の大会「新春まーすた麻雀チームバトル」は参加者がどのチームに属しているかをわかりやすく示している。ノベルティとして大きな缶バッチがついてくるのだ。

昨年の缶バッチ。羊が描かれているのは、新井啓文プロが未年生まれであることから 実は、このチームバトルは海桜戦とは違って、全半荘でチーム同士が対戦するように卓組みがされているので、参加者が条件戦を望まない限り、対戦相手のチームを認識できるようにする意味はない。しかし、多くの参加者が缶バッチを付けることで、チームメンバー同士の会話が生まれるのだ。麻雀イベントでの参加者同士の会話は卓内で行われるのが主なところを、チームメンバーを認識できることによって、もう一軸、会話の機会が生まれる工夫になっている。
#新春麻雀チームバトル – Search / X See posts about #新春麻雀チームバトル on X. See what people are saying twitter.com
参加者の多くがバッチをつけて記念撮影したり、バッチにサインを貰ったりしている様子から、このノベルティの効力が伝わるのではないだろうか。
まとめ
麻雀は本質的には個人の競技だ。それを私達がチーム戦だと感じられるのは、運営とチームに所属する雀士達がチーム戦らしさを演出するからだ。その演出がない麻雀はチーム戦ではない。ただのポイントを引き継ぐ個人戦にである。







