「よるのけものたち」執筆後の散文

最初にプロット書いたの2020‎年‎6‎月‎2‎日だった。もっと古い気がしたんだけどな。
これ調べるために過去のプロットのたねを見てたらモノローグがめちゃくちゃよかったので何故当時描かなかった!?となったので半分くらい続きをつけて描いた。
性食考の影響を大いに受けている。最近「昔話のコスモロジー」と一緒に読み返したので。この辺はあまり喋りすぎると野暮ですけど……しかし癖の塊みたいな話だな……。
絵本っぽく作りたい!と突然ひらめいたので本にした。
 
最初はPrint-ONのハードカバーセットにしたかったんだけど、本文が長くならんとどうしても体裁が悪いので諦めて絵本要素は正方形裁断に求めるか……ここまで薄いならいっそ中綴じ本にするか……それならミシン製本にするか……となった。そうして最初のイメージからはちょっとずつ離れていくのが世の常だが表紙の題字と奥付にも絵本らしさを目指した名残がある。
 
ミシン製本、案外選択肢が少なくてレトロ印刷がやってた。
レトロ印刷いいよね……。活版印刷!混色!ツヤプリ!こんなの皆好きじゃんね。
でもそれのために印刷所に選んだわけではなかったから印刷特性を活かしきれなかったのは心残り。シトロン側はもう少し大胆っていうか抽象的な選択にしてもよかったかも。でもこれはそんなに簡単じゃないから。そもそも色塗り苦手なんだから俺は。今後お付き合いをしていこうぜ、長い時間をかけて。使いたいインクもいっぱいあるし、ツヤプリも試せなかったし。でも何刷ればいいんだろ……。
サンプル取り寄せたら本出す前になんか刷ってみたくなったので年賀状刷った。
 
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特に創意工夫しなくても素でかわいい~。
 
なんで当時描かなかったのか思い出せないんだけど、今回足した後半(当初のプロットではモモは動物を閉じ込めておく人間だったの)がなかったのに加えてどうしてもエロが本文内に入るからかもしれない。
エロの練習が描けるものの拡張に寄与しているの偉すぎる!!!
エロの練習が描けるものの拡張に寄与しているの偉すぎる!!!
いやそこまで露骨なエロを描いているわけではないけど。エロに怯まず戦う気持ち。それこそ身につけたかったものなわけ。ね?
 
描いてる途中でふと自分の比較的新しい紫陽花組本を開いたんだけど(一冊はこれ)改めて読むと公式からちょっとお出かけして(パロディとかそういうものとは違うんだけども)性癖ぎゅむぎゅむの本ですごかった。あと何故か微エロもあった。最近ジャンルにいる時間を人生に喩えて考えているが老いた後の本にはジャンルを超えて老いた作家の独特のヘキが出るのかもしれない。
 
普段の頒布価格は注文した値段を注文した冊数で割るというよくある値段の付け方をしているんだけど、当初の予定からちょっと部数を減らしたので全部捌けても赤字になった。もともと今回は一冊のために刷るくらいの気持ちで刷ったのでそれ自体はどうでもいいんだけど、その行為のせいかすごくプライベートな本のような気がしている。普通の印刷所よりは納期も長かったせいか、手元に来るまですごく緊張してしまった。がお祭りに乗じて出すかぁって決めた本だからよりそう感じるのかも。
大事にしよ。
大事にしてくれるなら分けてあげてもいいよ。
 

「猫のいる町に帰りたい」執筆後の散文

本編

私は2016年の7月にマネージャーに就任したんですけど始めたばかりの頃に引けなかったラビチャがメルドリでした。それからメルドリはピックアップがないので3年引けなくて、ずっとメルドリが欲しかった……。3年後の指名チケット2枚で二人揃えてようやく手に入れました。

それが今や配布ですか。配布って言うのか?おかげさまで所持率が上がって主題に据えられたのでいいんですけど。
メルドリの話をやります、って言った後、人に「我が道を行ってますね」って言われて最高でした。同人道において我が道を行くことほどいいことありますか。
今探したらメルドリ引いた半年くらい後のツイートあった。


持ってない頃からずっとこれを考えていたので自分で解釈違いに決着を付けられてよかったです。とにかくこの辺は自分が納得できることを第一に書いた。あとユキと猫の間の関係も絶対大事にしたかった。猫が可愛くなければ埋めてもしょうがない、とは私の語りに付き合っていた人の談です。仰る通り。

Re:valeが猫の死体を探すミステリを書きたいとずっと思っております。
20210414

ブログでもやりたいって言ってんな。
でもこのブログ記事を書いた時点ではまだ書けると思ってなくて、突然「あのラビチャどう読んだって埋めてんのユキじゃん!!!」って天啓があったので書き始めました。ファイルのプロパティによると5月11日ですね。
猫を埋める推しカプの話なんてオタクは皆書きたいだろ。
ラビチャのネタを入れるのが大好きなのでたくさん入れられて嬉しい。この原作砂漠の時代にも俺達にはラビチャがあることを叫べてよかったな。
はっきり入ってるのはリハ本番、お仕事、雪まつり、Xmas magicかな(追記:RabbiTube並べるの忘れてた!あんなに堂々と入ってるのに)。最近出たラビチャとして夏のデート対決を入れられたのは僥倖でした。ラビチャを祝福する一番の方法だと思っているので。
あとは何かあったかな。日常とシルスカは息するように入れるので特に入れたという意識はない……。なんならラビチャだったのか自分の妄想だったのかも危ういが……。


これこれ。一回アーコロジーの祭日でも同じこと書いてるから多分妄想だと思う。一回書いたことがあるから公式だった気がしてるのか。認知がやばいね。
ラスト、最初はユキとモモの会話だけで終わる予定だったのですが、いまいち締まらずに気が乗りませんでした。7月頃からずっと苦戦していた理由の一つ。だから前々から使いたいと思っていた要素を使って修正できた時は嬉しかった。若干のマジックリアリズム感といいますか。原作のアイドリッシュセブンでも、アイドルを巡るリアルな描写と突然出てくる心霊現象のリアリティラインのギャップが面白いと思っているので。
ちなみに苦戦した理由はもう一つあり、倒叙の調整が大変だったから。倒叙どうでしたかね。ユキ視点にすること、ミステリ調にすることは決めていたので倒叙になるのは必然で、いくつか倒叙物も参考用に読んだりしたけど、書いているうちに倒叙要素は添える程度でいいように感じてきたので、倒叙要素が読後感を邪魔していないといいんですが。
ラストシーンも倒叙の調整もしっかり固まったのは8月の終わり頃で、オンリーに申し込んでから本当によく書けたので、成り行き上主催者の方には感謝しています。
アーコロジーでも顕著だけど、ユキの一人称を使う時は地の文に詩的な表現を混ぜるように少し気をつけてる。ユキ自身の喋り方に寄せるよりそっちのが大事にしてるかも。
あと気に入っているところは、猫の話なのに犬という単語が二回出てくるところ。贔屓はよくないと思って。
まあとにかく長い作品を書くのは苦手なので、最後まで書けてよかったです。これ以上長さだと紫陽花で10万字書いた時の一作だけだな。タイトルは「海が恋う町」でした。町の話が好きなんだと思います。アイドリッシュセブン二次創作の一本目も引っ越しの話だったね。

Re:vale動物論(草稿)

序章 

Re:valeの周りに頻繁に動物が登場することの指摘
それが数々のシーンで印象的であること
互いを動物に例えるシーンの整理
Re:valeの二人から動物への感情の吐露があるシーンの整理
(主な出典:メインストーリー、SILVER SKY、Twelve Fantasia!、十二支、RabbiTube)
動物各論
狂犬は今どこにいるか ~隠された暴力~
(主な出典:SILVER SKY、Re:vale警察)
猫はいつ拾われたか ~春原百瀬の歴史~
(主な出典:メルヘンドリーム、夏のデート対決)
猫カフェは繰り返される ~現代を生きる動物~
(主な出典:3部、お仕事、boOURS! in 雪まつり、RabbiTube)
リバードとはなんだったのか ~歌詞の中の動物たち~
(主な出典:SILVER SKY、奇跡、t(w)o…、100%ハピネス)
カースは何故白い竜でなくてはならなかったか ~物語の中の力の構造~
(主な出典:星巡りの観測者)
終章
Re:valeと野生
ジョークです