- アイドリッシュセブン大壮失恋麻雀二次創作。何言ってるだぁ
- 麻雀小説を集めて研究する中で、麻雀を二次創作に登場させたいという人の話を聞き、そうか、研究としてそういう手段があるな……と思い、書いた。だからこのあとがきは研究結果です
- さすがにRe:valeが打つのは嘘なので三年前のつぶやきを具象化した。大壮ずっと好きだったので書けて嬉しい。初めての大壮がこれでいいんすか。いいのよ書かないより書いたほうがいいんだから
- それなのに失恋させてしまったよ。こいつ二階堂大和に失恋する人間ばっか書いてる。いつまでも三部の傷が癒えないから……
- 現代が舞台の作品において逢坂壮五を雀士にする背景はかなり気を使った。いや、女体化や猫化が許されるなら雀士化も許されないわけがないんだが。そこに根拠を加える自由もある。あとは賭け麻雀がある世界を書きつつも本人にはやらせないように……
- 短編集ということもあり、全体的に最近読んだ「牌がささやく」を参考にした。構成は対局シーン×1+対局でないシーン×1、みたいなものがすっきりする印象だったのでそうしたかったが話の都合上できなかった。三部構成は手癖
- 麻雀シーンを書く上で、半荘の最初とオーラスばかりに描写が固まりがちで難しかった
- やはり読者層の想定が難しかった。つまりどこまで麻雀を知らない人間に通じるように書くかということ。これは通じれば通じるほどよいというわけではなくて、麻雀を小道具として小説に登場させる意味を薄めるトレードオフであると思う
- 今回は味のほう全振りで書いた。まぁ麻雀を外から見た時の訳わかんなさみたいなの好きだし、今回はそれが内容にもつながっている部分があるので。一番マニアックなネタは大和さんの点数申告がちゃんと物語の後半で競技仕様に変化しているところ
- 妹氏が「誰が読むのそれ」と言ってくれて嬉しかった。我が道を行ってる二次創作している時間が一番楽しいんだから
- 麻雀用語をどこまで表記を漢字にしてどこまでカタカナにするか悩んだ。「テンパってる」っていう用語が出るからには聴牌はカタカナかなぁ……とか、カタカナにすればするほどライト感は出るかな、とか
- 現実の場所や人間を出すのは苦手なやり方なのだが、相性がいいかもと思ってやった。三月はよく出歩いたしね……
Category: アイドリッシュセブン
「よるのけものたち」執筆後の散文
最初にプロット書いたの2020年6月2日だった。もっと古い気がしたんだけどな。
これ調べるために過去のプロットのたねを見てたらモノローグがめちゃくちゃよかったので何故当時描かなかった!?となったので半分くらい続きをつけて描いた。
性食考の影響を大いに受けている。最近「昔話のコスモロジー」と一緒に読み返したので。この辺はあまり喋りすぎると野暮ですけど……しかし癖の塊みたいな話だな……。
絵本っぽく作りたい!と突然ひらめいたので本にした。
最初はPrint-ONのハードカバーセットにしたかったんだけど、本文が長くならんとどうしても体裁が悪いので諦めて絵本要素は正方形裁断に求めるか……ここまで薄いならいっそ中綴じ本にするか……それならミシン製本にするか……となった。そうして最初のイメージからはちょっとずつ離れていくのが世の常だが表紙の題字と奥付にも絵本らしさを目指した名残がある。
ミシン製本、案外選択肢が少なくてレトロ印刷がやってた。
レトロ印刷いいよね……。活版印刷!混色!ツヤプリ!こんなの皆好きじゃんね。
でもそれのために印刷所に選んだわけではなかったから印刷特性を活かしきれなかったのは心残り。シトロン側はもう少し大胆っていうか抽象的な選択にしてもよかったかも。でもこれはそんなに簡単じゃないから。そもそも色塗り苦手なんだから俺は。今後お付き合いをしていこうぜ、長い時間をかけて。使いたいインクもいっぱいあるし、ツヤプリも試せなかったし。でも何刷ればいいんだろ……。
サンプル取り寄せたら本出す前になんか刷ってみたくなったので年賀状刷った。
特に創意工夫しなくても素でかわいい~。
なんで当時描かなかったのか思い出せないんだけど、今回足した後半(当初のプロットではモモは動物を閉じ込めておく人間だったの)がなかったのに加えてどうしてもエロが本文内に入るからかもしれない。
エロの練習が描けるものの拡張に寄与しているの偉すぎる!!!
エロの練習が描けるものの拡張に寄与しているの偉すぎる!!!
いやそこまで露骨なエロを描いているわけではないけど。エロに怯まず戦う気持ち。それこそ身につけたかったものなわけ。ね?
描いてる途中でふと自分の比較的新しい紫陽花組本を開いたんだけど(一冊はこれ)改めて読むと公式からちょっとお出かけして(パロディとかそういうものとは違うんだけども)性癖ぎゅむぎゅむの本ですごかった。あと何故か微エロもあった。最近ジャンルにいる時間を人生に喩えて考えているが老いた後の本にはジャンルを超えて老いた作家の独特のヘキが出るのかもしれない。
普段の頒布価格は注文した値段を注文した冊数で割るというよくある値段の付け方をしているんだけど、当初の予定からちょっと部数を減らしたので全部捌けても赤字になった。もともと今回は一冊のために刷るくらいの気持ちで刷ったのでそれ自体はどうでもいいんだけど、その行為のせいかすごくプライベートな本のような気がしている。普通の印刷所よりは納期も長かったせいか、手元に来るまですごく緊張してしまった。猫がお祭りに乗じて出すかぁって決めた本だからよりそう感じるのかも。
大事にしよ。
大事にしてくれるなら分けてあげてもいいよ。
アイドリッシュセブン6部感想
アイドリッシュセブン5部感想
「猫のいる町に帰りたい」執筆後の散文
本編
私は2016年の7月にマネージャーに就任したんですけど始めたばかりの頃に引けなかったラビチャがメルドリでした。それからメルドリはピックアップがないので3年引けなくて、ずっとメルドリが欲しかった……。3年後の指名チケット2枚で二人揃えてようやく手に入れました。
それが今や配布ですか。配布って言うのか?おかげさまで所持率が上がって主題に据えられたのでいいんですけど。
メルドリの話をやります、って言った後、人に「我が道を行ってますね」って言われて最高でした。同人道において我が道を行くことほどいいことありますか。
今探したらメルドリ引いた半年くらい後のツイートあった。
メルドリに出てくるモモが拾った猫、確かにユキの口振りからすると同居時代の出来事っぽいけど同居時代にモモがユキ以外の動物拾うの解釈違いだな
— @1010え1 (@osmnkih) February 25, 2020
持ってない頃からずっとこれを考えていたので自分で解釈違いに決着を付けられてよかったです。とにかくこの辺は自分が納得できることを第一に書いた。あとユキと猫の間の関係も絶対大事にしたかった。猫が可愛くなければ埋めてもしょうがない、とは私の語りに付き合っていた人の談です。仰る通り。
Re:valeが猫の死体を探すミステリを書きたいとずっと思っております。
20210414
ブログでもやりたいって言ってんな。
でもこのブログ記事を書いた時点ではまだ書けると思ってなくて、突然「あのラビチャどう読んだって埋めてんのユキじゃん!!!」って天啓があったので書き始めました。ファイルのプロパティによると5月11日ですね。
猫を埋める推しカプの話なんてオタクは皆書きたいだろ。
ラビチャのネタを入れるのが大好きなのでたくさん入れられて嬉しい。この原作砂漠の時代にも俺達にはラビチャがあることを叫べてよかったな。
はっきり入ってるのはリハ本番、お仕事、雪まつり、Xmas magicかな(追記:RabbiTube並べるの忘れてた!あんなに堂々と入ってるのに)。最近出たラビチャとして夏のデート対決を入れられたのは僥倖でした。ラビチャを祝福する一番の方法だと思っているので。
あとは何かあったかな。日常とシルスカは息するように入れるので特に入れたという意識はない……。なんならラビチャだったのか自分の妄想だったのかも危ういが……。
???モモがユキに「作戦会議しよう」っつって人脈分けた話って私の妄想でしたっけ?
— @1010え1 (@osmnkih) September 29, 2021
これこれ。一回アーコロジーの祭日でも同じこと書いてるから多分妄想だと思う。一回書いたことがあるから公式だった気がしてるのか。認知がやばいね。
ラスト、最初はユキとモモの会話だけで終わる予定だったのですが、いまいち締まらずに気が乗りませんでした。7月頃からずっと苦戦していた理由の一つ。だから前々から使いたいと思っていた要素を使って修正できた時は嬉しかった。若干のマジックリアリズム感といいますか。原作のアイドリッシュセブンでも、アイドルを巡るリアルな描写と突然出てくる心霊現象のリアリティラインのギャップが面白いと思っているので。
ちなみに苦戦した理由はもう一つあり、倒叙の調整が大変だったから。倒叙どうでしたかね。ユキ視点にすること、ミステリ調にすることは決めていたので倒叙になるのは必然で、いくつか倒叙物も参考用に読んだりしたけど、書いているうちに倒叙要素は添える程度でいいように感じてきたので、倒叙要素が読後感を邪魔していないといいんですが。
ラストシーンも倒叙の調整もしっかり固まったのは8月の終わり頃で、オンリーに申し込んでから本当によく書けたので、成り行き上主催者の方には感謝しています。
アーコロジーでも顕著だけど、ユキの一人称を使う時は地の文に詩的な表現を混ぜるように少し気をつけてる。ユキ自身の喋り方に寄せるよりそっちのが大事にしてるかも。
あと気に入っているところは、猫の話なのに犬という単語が二回出てくるところ。贔屓はよくないと思って。
まあとにかく長い作品を書くのは苦手なので、最後まで書けてよかったです。これ以上長さだと紫陽花で10万字書いた時の一作だけだな。タイトルは「海が恋う町」でした。町の話が好きなんだと思います。アイドリッシュセブン二次創作の一本目も引っ越しの話だったね。