麻雀本レビュー

麻雀本で棚が一つ埋まった記念にお気に入りの麻雀関連本をレビューします。

3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法
今amazon見たら4冊買ってました。人に配っているので。欲しい人いたら買ったげるから欲しいものリストのアドレス教えてください。
ルールだけ覚えた初心者が読む戦術本にはこの本の他に平澤本千羽本などがあって気になっているのですが、私は超コスパ本の刷り込みを受けているので金派です(こういう派閥(仮想)、受験の参考書っぽくて好き)。比較検討したいんだけど流石にもう対象者ではないので踏ん切りがつかなくて。

トッププロに聞いた 麻雀「読み」の神髄
Mリーガーのずんたん本。手出しツモ切りなどの超上級戦術の威力について語る本。凄すぎるし特定の局面にフォーカスしているので私はこの本読んでもあんま強くなれんと思います。そういう構成の本は結構多いんですが、これは赤坂ドリブンズ担当の名広報・インタビュアー鈴木聡一郎の力によって、村上淳の凄すぎる技工と普段のずんたんのダメっぷり(聡一郎、ずんたんをコケにしすぎでは!?と思うが多分大丈夫です)がうまく対比されており、Mリーガーの魅力を発信する唯一無二の書籍になっていると思います。対局の動画と牌譜のリンクが別途noteにまとまっているのも参考資料厨ワタクシ大満足の処置です。

麻雀つれづれ日記 切った牌はもどらない
女性Mリーガーアッキーナのエッセイ本。これは黒沢さんの異色書籍(小説)渚のリーチもそうですが、ずんたん本とは違って本人が筆を取っていることに強い意味がある本。
文章がお上手ですね……。結構長いこと日記を綴る習慣があったらしい。納得だわ。情熱的な文章ではないのに表現の隅々にU-NEXT Piratesと麻雀への愛情が伝わってきてギャン泣きしました。今パラパラめくったらまたちょっと泣けたのでしばらく捲るのやめます。
あとフォトエッセイとしたカドカワの企画も間口の広げ方が憎いくらいうめぇと思います。俺はフォトに興味がないので全部飛ばしましたけど……。

東大を出たけれどovertime
麻雀漫画で一番好きなのはオバカミーコなんですけど最近の一般ウケする(は?オバカミーコも一般ウケするんですけど?)漫画としてこちらをオススメさせていただきます。「東大を出たけれど」という漫画の続きものなんだけど私はovertimeが特段好き。オバカミーコの血も引いてるし(勝手にそう主張しているだけ)。続けて読むとMリーグ前の雀荘・麻雀像とMリーグ以後の麻雀・麻雀プロ像と悲喜こもごもが見れていいんじゃないかと。はよ世間の声で眞白がMリーガーを目指す続編を出していただけませんかねぇ!?
ちなみに主人公の名前が作者と同じなのでovertimeは無駄にドキドキさせられますが一応ちゃんとフィクションです。

Mリーグ観戦マニュアル
Mリーグ ほぼ毎日4コマなり追憶のMなり、様々な創作の元となっているMリーガー達なんですが、どの程度創作が入っているかって本当に注意して扱うべき事項だと個人的には思っている。この本、前半は選手の実際の打牌について解説しているんだけど、後半の何切るは土田浩翔の「創作」なんですよ。そんな創作の手法取って世に著作送り出せるの土田浩翔くらいしかいないって。この本はMリーガーの魅力に迫る本と見せかけて土田浩翔というプロ雀士に畏れを抱く本です。

勘違いしているところも含めて本当に善きツイート(瑞原さんは土田さんのファンです)。これ取り上げられたMリーガー全員やってほしい……。
好きな創作台詞を発表します。「咲にはそれが問題とは思えないわ」←黒沢さんの一人称「咲」とか聞いたことない。