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  • LUUPに乗ったにっき 2021/12/14
    アプリから充電状態が確認できることに気がついたので一駅分乗ってみた(雀荘には行ってないです)。
    速度は完全に電動自転車のそれだが足は一切疲れず、頭が混乱するゆるゆるした独特の乗り心地で面白かったのでまた乗りたいな。アメリカで乗ったのより随分遅いと思ったけど、調べたらあっちは25km/hまで出るらしい(LUUPは15km/h)。でもその速度をもってポールに正面衝突したのであまり偉そうなことは言えないな……。ポールが実はぐにゃっと曲がるタイプだったので事なきを得ましたが……。減速もだけど、加速もあんまり滑らかではないので乗る時もちゃんと初速を付けないと乗りづらい。
    歩道は一切走れないので(実証実験中に違反がみつかると実験が中止になりそうだから規約守ろう)進路の選び方が自転車とも違う独特のルートになるのがむずい。二段階右折推奨されてるのも混乱するし。もうちょっと長距離を移動する前提の方がいいかもな。
    それにしても都会に降りて最早ただの身分証明書かと思っていた免許が役に立って嬉しいね。
  • 雀荘訪問記(4) 2021/12/04
    今日はここで。
    雀魂で公式ルールは打てませんからね。……格闘倶楽部かロン2だったら打てるか。

    前田プロ、ツイッターがめちゃくちゃ面白いです。

    既知の場所だったので特に書くことはないが今日も混んでいて入店時には満卓に見えた。公式ルールなのに凄い人気だ。

    本日の七対子

    ドラ内蔵ヤミ:9600(親)

    ドラ待ちリーチ出和了り:9600……ではなく12000(親)
    オーラスドラ内蔵リーチ一筒単騎:流局(親)
    初戦オーラスの後に「9600っていっぱい聞こえたから」って前田プロが来て「三筒切り一筒単騎なので闇聴がよかったかもね」ってアドバイスしてくれて嬉しかったです。や、山にいると思ったのでツモろうかと思って……。
    着順
    2,0,1,0
    点数計算、相変わらず、できじ。
    七対子以外の手役の組み方全然わからじ。
  • 雀荘訪問記(3) 2021/11/26
    今週も仕事頑張ったから今日は午後からココッ
    うおおいよいよ連盟の総本山たる本部道場。平日しかやってないからね。
    由緒正しい道場らしく事前にインターネットから情報をあまり見つけられず、点数計算できねえ初心者が門をくぐっていいものかよくわからなかったので健康麻雀(だらだら喋ってても許される麻雀のこと)に参加できる時間から行った。受付で原プロがめちゃくちゃ愛想よくシステムを説明してくれた。
    健康麻雀の時間は八割くらいがおじさんおばさんで、チョンボもあるし点数計算も曖昧な人多いから大丈夫だよと原プロも太鼓判を押してくれた。なんて安心な情報だ。健康麻雀の時間にはたまにゲストプロが来るのだが、これについてもインターネットに情報がないなと思っていたらなんと健康麻雀に通う人がゲストに会えるようにするための配慮らしい。感動した。
    老後は巣鴨に引っ越してここ通おうかな。現在の麻雀をやる意味はまだ見つけられていないが年金生活の楽しみは見つかりました。
    三回目だし、なるべくスムーズに配牌取れるよう頑張るぞっと思ってたらサイコロ振るマジモンの卓だった。もーなんでどんどん難しくなるの?原プロがカンペを用意してくれた。優しっ……。
    今日は最近発売されたばっかの雷電のパーカーを着ていったので、「もう届いたの!」とか「あ、サイズいくつですか?」とか話しかけてもらえてすごくありがたかった。歩くMサイズパーカー。こんな機能的服あるかね。
    健康麻雀は12000しか和了らなかったので一切点数計算の練習にはならなかったが、原プロが大丈夫そうだと言ってくれたので競技麻雀にも2回だけ参加することにした。競技麻雀には毎日日本プロ麻雀連盟からゲストが来るのだが、今日のゲストは雷電の本田プロだ。勿論知ってたから今日来た。恥ずかしかったのでこの段落まで書かなかった。どうだ。
    卓決めはくじ引きなのだが、なんと2戦目に本田プロと同卓を引いた。あまりにも出来すぎていて、すわ初めて来た人へのサービスか!?と思ったが、そんなことしたら他の参加者に失礼なので本当にただのラッキーだと思う。はぁびびったわ……。
    本田プロの上家に座った感想ですが、でか!と思った。
    それだけ!?
    ……恥ずかしいのでここで書く感想はそれだけです。本田プロに点数計算やってもらった。そんな贅沢あるかよ。
    局の内容だけど今回は連盟公式ルールだったので正直わけわからんかった。平和のみは基本リーチしちゃいけないってどういうこと!?平和好きなのに!逆に苦手なタンヤオと三色という手役を追い続けて実際何度か和了れたのでそこはよかった。普段からもうちょっと意識した方がいいので。
    一戦目は東1の起家から手が入りまくって+40くらい浮いた。しかしツモ一盃口混一色ドラドラの超いい手を混乱して和了ってるのにツモ切っちゃうし最初の牌取り忘れて少牌するし点数計算手伝ってもらってる人間が和了りまくるので気まずかった……。それでも同卓の洒落た姉ちゃん達は皆優しかった……。
    二戦目はでかい手二回くらい和了ったけど本田プロの闇聴とリーチに刺さって浮きで終われなかった……。せっかく同卓だからもう少し開けられた手牌とか見たかったがそれは俺の能力の問題なので今後励もう。
    去り際に優しい原プロが本田プロと写真を撮ることを勧めてくれたが固辞した。恥ずかしいので……。嘘。これは単純にそういうのに魅力を感じる人間じゃないので。
    原プロに最強戦頑張ってくださいって言えてよかった。本田プロには何も言ってない。なんて伝えたらいいかわからなかったので!
  • 雀荘訪問記(2) 2021/11/21
    レンタル電動スクーター(LUUP)を試そうと思ったがポートに着いたら全部の台の充電が心許なくて諦めました。これがあるから嫌なんだよな。電動自転車ならともかく、スクーター路上で止まったら普通に事故じゃないか?
    諦めて今日もバスに乗ったら、窓からLUUPで並走する人が見えました。
    で、ココッ
    下北沢って全然行動圏内じゃなかったんですが、シャレオツなフリーマーケットや文化文化した店が並んでいて怖かったです。なんでここに健康麻雀の店立てたんだ。東大生を狙っているのか。ちなみに雀荘の外観はなんらかのクリニックでした。
    自動配牌卓の使い方も完璧になったからいよいよフリーで戦うぞっ、と思っていたら、前に行った店と卓の種類が違った。そらそうよな……普通配牌まで上がってこないよな……。
    牌を扱う仕草がまだかなり心もとない。鳴いた牌をチャッって晒すのが一番気持ちいいが、雀風にはあってない。同卓したおじさまが指一本でドラ表示牌めくってるのがかっこよかった。あとカウンティングはなんとなく物理の牌の方がやりやすいかも。
    黒棒が自動配牌卓に計算されないことと時間打ち切りを意識しておらず、トップ目オーラスからドラの自風暗刻が内蔵されたリーチを敢行してしまいました。何もわかっていないじゃじゃ馬な初心者だと思われたことでしょう……すんまそん……。リーチツモ北表3裏1、跳ね満ですわ。時間打ち切り難しいな。どう見てもラス親が不利な気がする。
    自称門前高打点派の私としてはその他にダブリー一発東、リーチツモメンホン一盃口(高め二盃口)など高い手を和了りまくり、3.5, 1, 1でした。Mリーグルールなのでかなりのプラスです。ごめんあそばせ。ただ配牌がよかっただけです。
    あとはリアルっぽいことと言えば、奥の卓で緑一色が出たらしく盛り上がっていました。見たかったな。
    点数計算できないですって申告したら計算を待ってくれるのかと思ったが、同卓者が全部やってくれた。教育でやっちゃダメなやつだ。時間打ち切りだからその方が迷惑かからなくてありがたいのだが、これは自発的に勉強しないと永遠に計算できるようにならないな……。あとはここさえできれば戦えることがわかったので、真面目に覚えるか……。
    1ゲーム500円なんですけど、帰り際に3000円分のクーポンが貰えて怖かった。ノーレート雀荘の経営大変って聞くからもっと稼いでくれ……。
  • 雀荘訪問記 2021/11/14

    一昨日の晩であった。友人と山手線の片隅で酒を飲んでいると、今年何を成したか成したいか俺達は何を積み重ねどう生きるかといった酔った人間特有の胡乱な話題と相成った。近頃は終業即Mリーグ観戦の私は答えを持ち合わせておらず、解散してから少し落ち込んだ。多分今創作しているものがないから元気がないのだ。

    帰宅して酔った頭でデイリーポータルZのメールマガジンを読んでいると、奇しくも同じような話題が出ている。

    「~してみたい」とよくTwitterに書いています。過去のTwitterからそれらを抜き出したら380件ありました。

    そこで私も検索してみた。 

    こんなんしか出てこないもんな。
    翌朝、布団の中で私はなおも考えていた。昨日私が友人に返した唯一の今年成したいことである。
    雀荘に行くことだ。
    麻雀の初心者向け講座に行きたい気持ちは前々からあって、下調べは済んでいる。HQ麻雀とかSS麻雀教室とか、近頃は初心者向けの麻雀講座の選択肢はかなり色々あるのだった。しかし今日だ。行くのは今日。そこで前々から注目していた雀荘の初心者向け講座が午後からあるのを見つけた。
    ここだ。LINEの予約は2往復で済んで、名前さえ聞かれなかった。そんなんでいいのか。こうして私はバスに揺られて見知らぬ町へと向かっていった。

    外観はただの商業ビルだったから店に入るまでが一番怯えていたが、中に入ってみると小綺麗な漫画喫茶のような、親しみやすい雰囲気だった。突然申し込んでおいて講師と一対一だったらどうしようと思っていたが、なんと初心者向け講座で5卓埋まった。つまり20人。しかも三分の一程度は女性だった。年齢層は平均取ったら20後半といったところか。フリーの卓でも若い女性がばしばし打っていた。初心者・女性歓迎の雀荘だという事前情報を差っ引いてもさすがに驚いた。麻雀流行っているって本当だったのか。

    私はというと、全く麻雀がわからないが友達が打つので挑戦してみたいという大学生のお嬢さん、上品で朗らかなおばさま、分厚い付け爪つけた社会人のねーちゃんの三人と同卓だった。おばさまの応援するチーム・赤坂ドリブンズはつい先週まで絶不調でダントツ最下位だったが、今週好調を取り戻して現在4位まで浮上した。お祝いの言葉を述べて雷電のファンだと告げたら「まだこれからよ!」と励まされた。雷電はここしばらく最下位からブービーを彷徨っている。
    ちょっと雀卓の使い方を教えてもらった後はいきなり実践だった。いきなり卓に放り込まれてしまったお嬢さんがこの日で麻雀を嫌いにならなかったならいいのだが。私は実はその方がありがたかった。まさしく雀卓の使い方だけ教わりたかったのだ。しかし難しいことは何もなかった。自動配牌卓が全部やってくれて、手積みもサイコロも必要ない。点数計算もカンペがあるし、点棒の払い方もややこしいこと言われない。半荘二回弱打ったが手牌も悪くなく、三萬単騎の七対子と立直平和ドラ1という気に入りの役を2つ和了れて満足した。和了りが出るたびに拍手が湧き、なんとも初心者らしい和やかな卓であった。
    拍子抜けしたが、帰り際に社会人のねーちゃんが「疲れたんで、タバコ吸って帰ります」と言って、おばさまが「あたしも」と言ったところだけはイメージの中の雀荘っぽかった。
    そういうことで、私の雀荘デビューは終わった。楽しかった。
    しかし残るのは俺達は何を積み重ねどう生きるかという疑問である。一体この趣味はどこに行くんだ。どこを目指せばいいんだ。実のところあまりに呆気なくて、オンライン麻雀とそう変わらないという印象さえあったのだ。趣味の友人ができるといいのか。雀荘が開催するトーナメントで優勝できるといいのか。
    わからない……。
    雀荘に行くことには成功したが、成すべきことはますますわからなくなった。雀荘よ、教えてくれ。
    わかるまでもう少しいろんな雀荘に足を運んでみるつもりだ。
  • 「猫のいる町に帰りたい」執筆後の散文 2021/10/15
    本編

    私は2016年の7月にマネージャーに就任したんですけど始めたばかりの頃に引けなかったラビチャがメルドリでした。それからメルドリはピックアップがないので3年引けなくて、ずっとメルドリが欲しかった……。3年後の指名チケット2枚で二人揃えてようやく手に入れました。

    それが今や配布ですか。配布って言うのか?おかげさまで所持率が上がって主題に据えられたのでいいんですけど。
    メルドリの話をやります、って言った後、人に「我が道を行ってますね」って言われて最高でした。同人道において我が道を行くことほどいいことありますか。
    今探したらメルドリ引いた半年くらい後のツイートあった。


    持ってない頃からずっとこれを考えていたので自分で解釈違いに決着を付けられてよかったです。とにかくこの辺は自分が納得できることを第一に書いた。あとユキと猫の間の関係も絶対大事にしたかった。猫が可愛くなければ埋めてもしょうがない、とは私の語りに付き合っていた人の談です。仰る通り。

    Re:valeが猫の死体を探すミステリを書きたいとずっと思っております。
    20210414

    ブログでもやりたいって言ってんな。
    でもこのブログ記事を書いた時点ではまだ書けると思ってなくて、突然「あのラビチャどう読んだって埋めてんのユキじゃん!!!」って天啓があったので書き始めました。ファイルのプロパティによると5月11日ですね。
    猫を埋める推しカプの話なんてオタクは皆書きたいだろ。
    ラビチャのネタを入れるのが大好きなのでたくさん入れられて嬉しい。この原作砂漠の時代にも俺達にはラビチャがあることを叫べてよかったな。
    はっきり入ってるのはリハ本番、お仕事、雪まつり、Xmas magicかな(追記:RabbiTube並べるの忘れてた!あんなに堂々と入ってるのに)。最近出たラビチャとして夏のデート対決を入れられたのは僥倖でした。ラビチャを祝福する一番の方法だと思っているので。
    あとは何かあったかな。日常とシルスカは息するように入れるので特に入れたという意識はない……。なんならラビチャだったのか自分の妄想だったのかも危ういが……。


    これこれ。一回アーコロジーの祭日でも同じこと書いてるから多分妄想だと思う。一回書いたことがあるから公式だった気がしてるのか。認知がやばいね。
    ラスト、最初はユキとモモの会話だけで終わる予定だったのですが、いまいち締まらずに気が乗りませんでした。7月頃からずっと苦戦していた理由の一つ。だから前々から使いたいと思っていた要素を使って修正できた時は嬉しかった。若干のマジックリアリズム感といいますか。原作のアイドリッシュセブンでも、アイドルを巡るリアルな描写と突然出てくる心霊現象のリアリティラインのギャップが面白いと思っているので。
    ちなみに苦戦した理由はもう一つあり、倒叙の調整が大変だったから。倒叙どうでしたかね。ユキ視点にすること、ミステリ調にすることは決めていたので倒叙になるのは必然で、いくつか倒叙物も参考用に読んだりしたけど、書いているうちに倒叙要素は添える程度でいいように感じてきたので、倒叙要素が読後感を邪魔していないといいんですが。
    ラストシーンも倒叙の調整もしっかり固まったのは8月の終わり頃で、オンリーに申し込んでから本当によく書けたので、成り行き上主催者の方には感謝しています。
    アーコロジーでも顕著だけど、ユキの一人称を使う時は地の文に詩的な表現を混ぜるように少し気をつけてる。ユキ自身の喋り方に寄せるよりそっちのが大事にしてるかも。
    あと気に入っているところは、猫の話なのに犬という単語が二回出てくるところ。贔屓はよくないと思って。
    まあとにかく長い作品を書くのは苦手なので、最後まで書けてよかったです。これ以上長さだと紫陽花で10万字書いた時の一作だけだな。タイトルは「海が恋う町」でした。町の話が好きなんだと思います。アイドリッシュセブン二次創作の一本目も引っ越しの話だったね。
  • 小説が翻訳される過程で失うもの 2021/09/16
    これを友達が読んでいて面白そうだったので衝動的に買って読んだのだが、以下はその内容の直接の感想ではない。
    昔からネイティブでない言語において詩的感覚を含めて文学を楽しめるのかということに興味があったので、それに近いことを考えた。今回はその逆で、言語側が翻訳された時、文体による詩的感覚が残るのかという問題だ。
    例えば第1章の冒頭では以下のような文章が引用・翻訳されている。

    She slipped swift as a silver fish through the slapping gurgle of sea-waves.

    白波(しらなみ)ざわめく潮海(しおうみ)のさなかの白銀(しろがね)の魚さながらすいすい進む淑女さ

    見て分かる通り原文は”S”の韻が踏まれているので、訳でも「し」で韻が踏まれている。実際の翻訳小説の訳文ではないが、正直無理がある。「潮海」はそこまで一般的な単語ではないし、「白銀」は「はくぎん」と読む方が先だろう。アルファベットは表音文字で漢字は表意文字だから時には読みを示す必要がある。ふりがなを振ればいいだろうという主張もあるだろうが、ふりがながある文章とふりがながない文章では与える印象が違うのは明らかだと思う。日本語の中でさえそうだ。
    当然だけど、言語の構造なんて同じじゃない。時制の章ではもっと明らかで、良くない例文として出ている現在時制と過去時制が入り混じった文章が、日本語に訳すと違和感がない文章になってしまっており、訳者自身がそれを指摘している。
    日本語と英語では品詞も共通していない。日本語にはセミコロンも存在しない。英語を勉強し始めた時は誰でも過去完了ってなんやねんと思ったはずだ。
    名詞や動詞は日本語と英語で同じじゃないか、視点の問題はどんな小説にも存在するじゃないかという反論もあるだろうが、それは人に物や物語を伝えるという目的の必然性から収束しているだけであって、動詞のない言語や視点が分類できない実験的な小説だって私が知らないだけで存在してもおかしくない。
    翻訳された小説とそうではない小説において固有名詞を置き換えて並べらたら、見分けってつくのだろうか。本文では時制を固定することが海外文芸風の練習になると述べられている。時制が鍵になるかはよくわからないが、確かに海外文芸風の文章ってある。その存在自体が、小説の翻訳の普遍的な難しさを表している気がする。
    そう考えると、翻訳された小説が伝えられるのは根本的にはストーリーだけなのかもしれないなと思う。勿論それ以外のものをなるべく伝えようとするのが翻訳者の努力だと思うけれど、その努力も含めて、それは翻訳者の技量を通した文章でしかない。ある言語が死んだ時、その言語で作られた文学も一緒に死ぬのだな。
  • 始めよう!麻雀! 2021/09/13

    最近人に「麻雀やりましょうよ~~~」って言うと優しい人が「どこから始めたらいいですか?」って訊いてくれるから麻雀を勧めます。

    Q. とりあえず何から始めればいいの?
    雀魂をダウンロードしよう。ブラウザでもできます。
    Q. ルール難しいんでしょ?
    確かに難しい。私もいまだに点数計算ができません。逆に言うと点数計算できなくても楽しく遊べるとも言える。できなくてもいいんです。
    一番基本的なルールは簡単だから!ちょっとだけだから!雀魂には麻雀のチュートリアルがあるからそれを見てみたらいいから!
    ルールはわからんでもいいのですが、戦術を覚えだすと大変。守備を覚える辺りから難しくなってくる。その時はこれを読もう。

    3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法

    Q. 役っていうのを覚えなきゃいけないんじゃないの?
    頻出する役は多くないからそんなに覚えなくてもいいです。
    とりあえず最初はリーチと役牌覚えれば大丈夫。
    Q. とりあえず試合を見てみたいんだけど……
    Mリーグ見よう!
    10/4から2021シーズン開幕です!AbemaTVで見れます!
    うん?YouTubeとかAmazonPrimeで見れないのか?
    ……見れない……。切り抜きならあるから……それでもよければ……。
    これは名物実況者の日吉プロ。



    Mリーグの何がいいかと言うと、人数が少ないことだと思う。8チーム4人で個性的な32人です。
    麻雀プロって麻雀の団体に所属さえしていれば名乗れるので、云千人いるらしい。

    Q. フーン……
    紹介します!!!!!
    黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
    通称セレブ。とにかく好形で高い打点を狙う打ち筋から。
    日本プロ麻雀連盟(一番大きい麻雀団体)の最高峰リーグで戦う女性。チームの稼ぎ頭で人を感動させる名局を数々生み出す。
    とにかく飯を食うのが好き。



    スッタン聴牌った時に頷くのがかっこよすぎる……。

    小林剛(U-NEXT Pirates)
    通称船長。U-NEXT Piratesのリーダーなので。
    黒沢プロとは真逆で低い打点でも素早く和了って人の和了りを潰すスタイル。
    デジタル派(確率を重視した打ち筋)で感情のないロボとか言われるが結構おちゃめ。

    船長の理不尽(?)な敗北に怒り心頭チームメイトを他所に本人がしたツイート。画像は黒沢プロのファンの方のブログからの引用(別に黒沢プロが実際に言ったわけではない)。
    沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
    通称まむたん。マムシのようにしつこく人を翻弄する打ち筋から。
    Mリーグ最高齢で見た目は優しそうなおじいちゃんだが親番連荘しまくったりいつも試合に出たがったり元気一杯だし、強い。優しいおじいちゃんなのは事実でチームメイトに自家製おでんを振る舞ったりする。
    牌の切り出し方が滑らかできれい。

    Q. 一体何が楽しいの?
    うぅっ……。
    人とわいわい言いながら打つのは楽しい。それは本当。
    だから私と麻雀打ってくれ~。
    あっ雀魂のID載っけときますね。友人申請してくれてもいいよ。
    123406601
    ……え?四人揃わないとできないんじゃないのかって?
    ……
    ……
    ……
    ……………………
  • 記憶の固執 2021/08/10
    最近休日が何しているのかよくわからぬ間に溶けており怖いので何に何分使ったのか記録をつけました。
    • 仕事とおべんきょー 110+60
      裁量労働制のえらすぎる人間のため。退勤打刻忘れたかも。休みの日が一番仕事が捗るので、毎日休みだといいのになと思います。
    • 買い物 60
      スーパーに買い出し行っただけなのになんでこんなに時間がかかっているんだ。なんだか私は最近外出もしないし買い物もしないので、スーパーに行くのが一大行事になっているかもしれない。今日は良さげな胡麻ダレを買ったので、近い内に食します。
    • めし 20+60+60
      作ったもの:簡易ハヤシライス、鮭のホイル焼き
      鮭のホイル焼きって成功した試しがないので簡単料理みたいに言われるのは納得がいかない。いつもアルミホイルが破れる。今日も。
    • ひるね 30+30
      基準の睡眠時間に届いていなかったため正当な昼寝
    • 読書 30
      麻雀技術何切るドリルを最後まで解き終わった。手役(特に三色)が絡むと途端に不正解になりウケた。平和損保、大好き!
    • 創作 150
      2000字弱しか進んでいないのですが!?
      5分に一回文字数をカウントしているので最近進捗が宜しくない自覚はあったがこのように対時間効率として突きつけられると到底直視できる値ではない。150分集中してこの数字ですからね、言っておきますけど。でも全体が30000いかないと思うと大事な2000だ。そう考えよう。20Pの漫画だったら1枚描いてることになるんだから。凄いことよ。
    • 麻雀 60+60
      三麻 (1-0-1)、四麻 (0-1-1-0)
      最近三麻が雀豪に上がった。やっている人が少ないのも影響しているかも知れないけど、向いてるかも。明らかに三麻の方が和了率の成績がいい。
      四麻は雀傑1と2の間でじりじりしています。多面待ちは結局覚えきれてない。
      勉強して半年にしては悪くない成果なのではないでしょうか?どう?本当に周りにやっている人がいないからよくわからない。
    • ゲーム 130
      大逆転裁判やってます。王道ながらも奥深いストーリー、ユーモアに溢れるテキスト、本当に最高だぜ。謎解きも今のところは順調!
      加えて最近Baba Is Youというパズルゲームにちょっと手を出しました。でも難しくてすぐ攻略情報を頼ってしまう。La-Mulanaも全然進められずに終わっているし、インディーズじゃ駄目なのかよ、と思うと自分がエセ・パズルゲーム好きだということを突きつけられるようで落ち込む。
    • 筋トレ 30
      二ヶ月のダイエットの進捗ですが-7%くらいは戻しました。だから言ったじゃん。簡単なんだからこんなの。筋トレは正直やってもやらなくてもあんまり体重には影響してこないっぽいが突然運動神に運動しなかった罰を与えられるのを恐れて適宜やらせていただいております。本当はもう少し真面目に有酸素運動をした方がいいらしい。有酸素運動は疲れる割に筋肉も壊れるし、やだなぁ……。
    • フロ 30
      フロ
    数字にしてみたら普通に麻雀と逆転裁判と創作に時間使っていました。でも創作は連休のうち今日ようやく手を付けたし麻雀も昨日一昨日はそこまで打ってなかったな……。記録したことによってせめて今日だけでもメリハリのある一日を送ろうという意識が働いたのでしょう。謂わばレコーディング・生活。
    (24-7)*60 – (170+60+140+60+30+150+120+130+30+30) = 100
    次元の狭間に溶けている時間は100分でした。案外長い。どこに消えちゃったんだ。
  • 犬身感想 2021/07/28

    人が犬に例えられる時、それは多くの場合、飼い主に例えられる特定の相手への献身・愛情深さ・忠誠の象徴だったりする。しかし犬身において犬になった主人公、フサと飼い主の梓の関係は「犬に例えられる人」のそれとははっきりと異なる。フサは「犬に例えられる人」ではなく犬そのものだからだ。
    一番それがはっきりと記されたシーンは下記だ。

    「この犬がわたしのいちばん信頼している家族ですからね」
    フサが顔を上げて梓に向かってにっこり微笑んだ時、朱尾が梓に尋ねた。
    「どういう家族ですか、イメージとしては? 弟? 息子? それとも夫?」
    朱尾はわざと凡庸なことを言っているのかとフサは疑ったのだが、梓も苦笑に近い笑いを漏らした。
    「人間の家族に当て嵌めて考えたことはないですね。犬は犬ですから」

    この台詞だけなら簡単だ。朱尾が尋ねているのは本当に凡庸な質問だし、梓の答えも凡庸と言える。けれどもこの凡庸な台詞こそがこの小説のルールで、覆ることのないものだ。
    私は「聖なるズー」の作者との対談(冒頭部)から「犬身」を知ったので、フサが犬になった後には、犬の性欲に身を焦がし苦悩するのではないかと思って身構えていた。そうでなければ朱尾との契約における追加条項が機能しないからだ。しかし、梓にとってフサは「夫」でも「兄」でもない。描写こそまるで性描写のように艶やかであるものの、フサの愛情は最後まで自覚としてはプラトニックなものとして描かれている。であれば梓が性から隔離された清楚な人物かというとそれは違い、むしろ「人の性(近親相姦)」と「犬の本能的な勃起」の対比によって「犬は犬ですから」が強調されている。
    最も「犬は犬ですから」を感じたのは、小説を読み終わってからだった。ストーリー全体を振り返ってみると、梓の転身は朱尾や未澄の、つまり傍にいた「人間」の影響であって、フサは何の役にも立っていないことに気が付く。最後に彬に体当たりしたくらいが精々だ。
    犬に成り立てのフサは、人の言葉で梓の力になれればよかったと夢想するが、親友の未澄にさえ踏み込ませなかった梓のプライベートな領域に出会ったばかりの房惠が力になれるはずなどなく、それは房惠の奢りに過ぎない。フサは犬であったから梓の物語の全てに立ち会い、犬だからこそ傍観者の視点でそこに立っていただけだ。フサと梓の絆は犬身のストーリーを進行する原動力では決してない。フサは犬らしく飼い主を舐めていただけだ。その妙が振り返ると素晴らしく「犬は犬ですから」というルールに忠実に思える。
    さらにストーリーを振り返ると、「犬であるフサ」は勿論、「房惠が犬に転じたこと」も梓の物語にそよ風さえ巻き起こさないのが面白い。たまにフサは自分の仕草が人間らしくはなかったかと省みるが、梓にしてみればフサのそういった仕草が人のように見えるのは「飼主馬鹿と笑われるかも知れませんけど」といった程度の話で、まさかフサが人間の変化した姿だとは疑いもしない。梓が落ち込んだ時など一度はキーボードを叩いてまで言葉を発しようとしてしまうフサだが、結局梓が見る前に文字は消去され、何事もなく終わる。「犬は犬ですから」というルールに反するからだ。
    本来そのルールに従うなら、房惠は犬になることができない。それは犬身が唯一破らなければいけないルール違反だ。そこで朱尾(メフィストフェレス)が登場する。間テキスト性を借りて、ルールの外にいるものによって一度だけの違反を許すのだ。朱尾の愛嬌は様々な過去の作品に登場する悪魔を彷彿とさせるが、犬身はファウストではないので、最終的に犬は超常的存在にも勝利する。
    人が犬に変身する物語。そう聞くと、なんだか大層な物語が始まるような気がしてしまう。しかし人が犬になるということは、飼い主の日常に寄り添うということだし、飼い主の人生を大きく変えることはできないということでもある。犬身は徹頭徹尾そのことを描いた小説だった。
    ただ、犬身は当然のように犬と飼い主の間に性的交渉は存在し得ないという前提に基づいたものが物語だ。聖なるズー「以降」の犬身も読んでみたいと思ってしまうのは、現代のわがままだろうか。